文部科学省は、国立の教員養成大学・学部（教員養成課程）等の2012年3月卒業者の就職状況をホームページで公表した。全国44の大学の中で、「兵庫教育大学」が教員就職率92.2％（進学者等を除いた場合）で全国第1位となった。 同省は、2012年3月に国立の教員養成大学・学部卒業者（44大学・学部）の教員養成課程を卒業した人および教職大学院（25校）を修了した人について、9月末までの就職状況を調査した。 調査の結果、全国の教員就職率は61.6％（前年比0.4ポイント減）となった。卒業者数から大学院等への進学者と保育士への就職者を除いた場合の教員就職率は、70.8％（前年比0.2ポイント増）。また、大学院修了者の教員就職率は92.7％（前年比2.3ポイント増）で、25校のうち、12校において教員就職率100％（前年比3校増）となった。 大学別にみると、卒業者数から進学者および保育士への就職者を除いた場合の教員就職率は、第一位が「兵庫教育大学」（92.2％）、次いで「鳴門教育大学」（90.7％）、「滋賀大学」（84.1％）、「広島大学」（83.0％）、「奈良教育大学」（82.2％）となっている。教員以外の就職状況は、保育士への就職者が1.6％、教員、保育士以外への就職者が16.8％、大学院等への進学者が11.5％、その他未就職者が8.6％となった。 教員就職率が92.2％で全44大学のトップとなった「兵庫教育大学」では、学生の教員就職への高い意欲と教職員の熱意ある指導に加えて、就職支援室の施設・設備や「キャリアセンター」を新設し、教員になれる大学として4年間の就職支援計画による多彩な支援を実施しているという。
