子どもの未来を考え抜いた第一ゼミナールの自他肯定感教育、志望校合格の先の教育を

 「自他肯定感教育」や「3段階学習法」などといった独自の教育メソッドの開発に力を入れる第一ゼミナールグループの教育理念や特徴、来年度受験を控える子どもや保護者へのメッセージなどを副本部長の太田善邦氏に聞いた。

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副本部長の太田善邦氏
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  • インタビューに答える太田氏
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  • コンセプトブック「ViViブック」
  • 「教員の指導力こそ、第一ゼミの強み」
  • 目標は志望校合格!目的は社会で活躍できる人づくり!!
 ウィザスが関西を中心に展開している「第一ゼミナール」グループは、35年以上の実績をもつ中学から大学受験までを対象とした進学塾。2府7県に約150教室を抱え、子どもの成績向上と志望校合格にとどまらない、社会で活躍できる人づくりを目指している。「自他肯定感教育」や「3段階学習法」などといった独自の教育メソッドの開発にも力を入れる同塾の教育理念や特徴とともに、受験を控える子どもや保護者へのメッセージなどを副本部長の太田善邦氏に聞いた。

--第一ゼミナールのコンセプト、特徴などについてお聞かせください。

太田氏:第一ゼミナールの教育理念は、「1/1の教育」にあります。「1/1の教育」とは、保護者が自分の子どもと接するときのように、生徒に対して教員が1対1の視点で信頼関係を築き上げる教育のことであり、生徒一人ひとりの成長について教員が生徒と向き合うことを大切にしています。その中で、第一ゼミナールは「生徒第一」を掲げ、さまざまな場面において、生徒にとって何が一番かを考え行動しています。

--生徒との1対1の関係を築く上で、保護者との連携はどのようにとっていらっしゃいますか。

太田氏:我々は、経営理念として3つの貢献を打ち出しています。そのひとつが「顧客への貢献」であり、保護者の方々の満足を超えた業務の遂行でお応えするよう努力しています。保護者にとって結果的に何がよいかを考え、定期的に行っている保護者懇談会だけでなく、電話やメールでの連絡はもちろん、教室で直接会う機会などを大切にしています。そういった意味では、生徒だけではなく、保護者との距離も近い塾だと思います。

--志望校合格だけではなく、生徒の将来に対する貢献という意味もあるということですね。

太田氏:そうです。第一ゼミナールが開塾以来変わりなく持ち続けているビジョンは「目標は志望校合格!目的は社会で活躍できる人づくり!!」。進学塾として、成績向上や志望校合格に全力を注ぐのは当然のことですが、同時に将来社会で活躍できる前向きな人になってほしいというビジョンがウィザスにはあります。合格は、生徒にとって大きな一歩ですが、合格後も前向きに生きていける子どもたちを育てるために、第一ゼミナールが行っている教育が自他肯定感教育です。

 自他肯定感教育は、マイナスの自己像を改め、プラスの自己像を設定することから始まります。最近の脳科学の研究でも明らかになってきましたが、数学ができないという遺伝子はないのです。数学が苦手という意識は思い込みであり、間違った時の恥ずかしさなどといった経験が作り上げるものなのです。教員やスタッフが常に長所伸長の立場で、子どもたちを褒め、意欲を引き出し、社会で活躍できる力をはぐくむことが私たちの教育方法なのです。

--自他肯定感教育を教育方法として取り入れる上で、教員やスタッフの方々へはどのように教育されているのでしょうか。

太田氏:第一ゼミナールでは社員やスタッフを始め、会社の理念に重点を置いた研修を数多く行っております。私たちは、理念の共有が会社を生むと考えており、そういった意味で欠かせないのがものごとの考え方や行動についてとりまとめた「ViViブック」というコンセプトブックです。スタッフみんなが持ち歩いており、大切なお子さまをお預かりする学習塾としての理念を浸透させることに大きく役立っています。

 研修や「ViViブック」、日々の会話を通じて社内で共有しているのは、私たちが生徒に教えている教科の内容は、歴史の経過の中で先人たちが導きだしたものだという認識です。そしてそれらを分かりやすく楽しく授業に取り入れることが私たち教員の仕事であり、知的業績を残していく・引き継いでいくことが社会貢献だと考えています。

 学ぶことの喜びや感動を子どもたちに伝えるためには、教員が担当教科に関心を持つことが不可欠で、数学の教員は数学が趣味であるべきなのです。たとえば、子どもたちはゲームで遊んでいる時、ゲームオーバーになってしまってもあきらめずに遊び続けます。我々は子どもたちに勉強面においてもそうなってほしい。そのためには、学ぶことの意義や楽しさを生徒に伝えることで、前向きで活発な授業ができ、結果として成績向上や志望校合格につながると私たちは考えています。

--この時期は、塾を探していらっしゃる保護者も多いかと思います。塾探しのアドバイスなどがありましたら教えてください。

太田氏:まずお伝えしたいのは、塾の先生はよくも悪くも必ず子どもに影響を与えるということです。そういった意味では、先生たちが何に価値を置いているか、塾の組織としての価値・先生個人としての価値を把握する必要があると思います。それには、やはり教室の責任者とまず個別で話をすることが不可欠です。

 また、合格実績などといった基準のみで塾を選ばないことも大切です。塾がもっているスキルや実績を知ることは大切ですが、総合的な把握が必要です。第一ゼミナールを含めウィザスでは、合格実績は子どもの頑張りによって子どもが合格したものだと考えており、塾の手柄と捉えるべきではないと思います。

--集団指導や個別指導といった異なる指導方法に生徒の向き不向きなどはありますか。

太田氏:集団指導は、同じ目的を持った子どもたちが育ちやすい環境です。教室内の子どもたちが同じくらいの力であったり、目標がはっきりしており頑張ろうという意識の高い子どもは向いていると思います。

 個別指導は、固有のニーズに徹底的に答えるためのものです。第一ゼミナールでは、「ファロス個別指導学院」として個別指導サービスを提供していますが、やはり自由度が高いのが特徴です。特種なカリキュラムや推薦入学など、目標が特種な場合に向いている指導方法だと思います。また、個別指導の場合は、塾長がひとりひとりの生徒に向いている先生をマッチングします。そのため、入塾前から保護者や生徒と塾長の対話が必要です。

--最後に、志望校進学のために今頑張っている受験生にメッセージをいただけますでしょうか。

太田氏:ここまで頑張ってきた子どもたちに残されているのは、受験の当日に力を発揮することだけです。私が自分の生徒によく話すのは、自分のために頑張るのはもう十分、だから受験当日は人のために頑張ろうということです。合格発表の時に、まず誰に伝えたいかを考え、その人に恩返しする最高のステージができたと考えることができれば勇気が出ます。子どもも人のためなら頑張れるんですね。

 最後は、生徒ひとりひとりの才能を待っている人がいる、その人たちのために頑張っておいでと声をかけます。しっかりと勉強してきた子どもたちがちゃんと合格できるよう、「できると思うからできるんだ」という前向きな姿勢で当日頑張ってほしいと思います。

--ありがとうございました。

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《湯浅大資》

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