日本人留学生と国内企業をマッチング、就活支援インフラ「Offer Box Global」登場

 新卒採用求人サイトの運営を行うi-plugは、日本人留学生と企業を結ぶ就活インフラ「Offer Box Global」の提供を4月1日に開始すると発表。すでに400名の留学生が登録しており、オムロン、ネスレ、神戸製鋼所などの企業の利用が決定しているという。

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Offer Box Global
  • Offer Box Global
  • 自分のプロフィールを登録
  • 内容を評価した企業からオファーメールが届く
  • 選考は帰国後にスタート
 新卒採用求人サイトの運営を行うi-plugは、日本人留学生と企業を結ぶ就活インフラ「Offer Box Global」の提供を4月1日に開始すると発表。すでに約400名の留学生が登録しており、オムロン、ネスレ、神戸製鋼所などの企業の利用が決定しているという。

 同社は、企業のグローバル人材への採用意欲が高まる環境において減少傾にある日本人留学者を問題視。日本人留学生の多くが帰国する5月から6月には、採用活動を終えている企業が多く、「就職機会を逃すかもしれない」という不安が留学を躊躇させたり、留学後思うような就職活動ができず就職のための留年を選ぶ学生が増えたりと、日本人留学生にとって日本企業への就職活動は困難なようだ。

 そこで、日本人留学生の就職活動の悩みとグローバル展開を加速させる企業の採用課題を解消する新しい就職インフラとして同社が提供するのが「Offer Box Global」。学生は、留学先で動画・画像・テキストなどで作成したプロフィールを公開し、その内容を評価した企業からオファーメールが届くという逆求人システム。学生が帰国する時期に合わせて選考をスタートすることが可能で、グローバル人材を求める企業側は日本にいながら世界中の日本人留学生にコンタクトすることが可能になる。

 海外に留学しており、卒業後に日本での就職を目指す学生にとって、日本の企業から内定をもらうハードルは非常に高いのが現状だ。その理由のひとつは、海外では存在しない「就職活動」というシステムそのもの。限られた期間の中で、限られた学生(主に大学3年生か大学院の1年生)が新卒として就職活動を行うというシステムは海外には存在しない。ふたつ目の理由は、卒業時期の違いだ。9月入学、5~6月卒業が主流の海外で学ぶ日本人留学生にとって、卒業後に帰国してから就職活動を始めていてはすでに遅いことが多い。

 i-plugが4月1日より展開する「Offer Box Global」は、国内・海外の間にある教育システムや採用過程の違いを考慮した上で学生と企業のマッチングを可能にするインフラだろう。日本人留学生が日本の企業に採用される可能性が膨らむことで、希望者が就職活動に関する不安なく留学できる環境が整うことを期待したい。
《湯浅大資》

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