待機児童、2年連続わずかに減少するも4万6千人以上が入所待ち

 厚生労働省は3月27日、保育所待機児童数(2011年10月)の状況を発表した。2年連続でわずかに減少し、待機児童数は46,127人だった。このうち、「3歳児未満」が40,405人で、全体の87.6%を占めている。

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保育所待機児童の状況
  • 保育所待機児童の状況
  • 年齢区分別の待機児童数
  • 保育所待機児童数集約表(一部)
  • 認可外保育施設入所児童数
 厚生労働省は3月27日、保育所待機児童数(2012年10月)の状況を発表した。待機児童数は2年連続でわずかに減少し、46,127人だった。このうち、「3歳児未満」が40,405人で、全体の87.6%を占めている。

 資料によると、保育所入所待機児童数は46,127人で、昨年同時期と比較すると493人減少している。また、2012年4月の待機児童数(24,825人)と比較すると、1.8倍(21,302人)増加したという。

 都道府県別にみると、待機児童数がもっとも多いのは東京都で10,105人、次いで沖縄県が3,326人、大阪府が1,915人、埼玉県が1,825人、千葉県が1,729人、神奈川県が1,689人などとなっている。

 年齢区分別の待機児童数をみると、「3歳児未満」が40,405人(うち0歳児17,628人、うち1・2歳児22,777人)で、全体の87.6%を占めている。

 なお、10月1日の待機児童数は自治体ごとに保育所入所手続き等が異なるため、参考値として集計しているという。全国的な待機児童数の動向は、毎年4月1現在で把握している。

 また、同日公開された「2011年度 認可外保育施設の現状取りまとめ」によると、認可外保育施設の総数は7,739か所で前年度比160か所の増加となっている。内訳は、「ベビーホテル」が1,830か所、「その他の認可外保育所」が5,909か所。入所児童の総数は、184,959人で前年度比1,148人(0.6%)の減少となっている。認可外施設は増加したものの入所児童数は減少するという結果になった。
《楠原 恵子》

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