同市場は法人向け(企業・団体内個人を含む)のB to B市場と個人向けのB to C市場で構成されるが、B to B市場はASP/SaaS/クラウド型サービスの普及や参入事業者の増加にともなう競争の激化等により、2012年度は微減推移だった。
一方でB to C市場は、格安の語学レッスンや、学習塾・予備校におけるeラーニングサービスの導入など学習コンテンツやサービスの多様化などを受けて個人利用者が増加した。こうした傾向は続くものと見られる。
また、携帯電話(スマートフォン含む)やタブレットなどのモバイル端末の普及にともない、法人、個人ともにeラーニング需要が活発化。2012年度の携帯電話とタブレットによるeラーニング市場規模は49億円(前年度比130.0%増)で、そのうちB to Bが42億円(前年度比147.1%増)、B to Cが7億円(同62.8%増)となる見込みで、全体傾向に比べて、大きな伸びを見せている。2013年度のeラーニング市場に占める規模は、前年度比57.8%増の77億3,000万円と予測された。同社では、「全体の規模と比較するとまだ小規模であるが、今後の拡大が期待される分野である」と考察している。