新卒の内定企業数・就活満足度が上昇、安定志向が高まる

 明治安田生命が3月27日に発表した「新入社員を対象としたアンケート調査結果」によると、「内定企業数・就活満足度」がともに上昇し、会社選びは「安定志向」が高まっていることが明らかになった。

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内定した企業数
  • 内定した企業数
  • 就職活動の満足度
  • 内定企業数・エントリー企業数平均の推移
  • 入社予定企業の志望順位
  • 会社を選ぶ基準トップ3
  • 自分の働き方のタイプ
  • 将来めざす役職
  • 会社での将来の展望
 明治安田生命が3月27日に発表した「新入社員を対象としたアンケート調査結果」によると、「内定企業数・就活満足度」がともに上昇し、会社選びは「安定志向」が高まっていることが明らかになった。

 同調査は、今春就職を予定している新卒男女1,014人を対象にインターネット調査を実施。調査期間は、2013年2月21日~2月28日。

 新入社員の内定企業数は、平均1.87社と、2008年の調査開始以来始めて増加に転じた。しかし、リーマン・ショック前(2008年)の平均2.06社よりは下回っている。

 就職活動の満足度(「満足」と「ほぼ満足」の合計)は72.9%と、4年ぶりに70%台を回復した。従業員規模別で見ると、大企業(従業員1,000人以上)に就職する新入社員の就活満足度が81.9%と8割を超える結果となった。また、入社予定企業の志望順位を見ると、「第1希望」が46.3%と1.5ポイント上昇、「第2希望」まで含めると67.3%と前年より4.0ポイント上昇している。希望通りの会社に就職できた人の割合が増えたことも就活満足度の向上につながったようだ。

 就職先を選んだ理由について、1位は3年ぶりに「会社の安定性」37.4%となり、昨年1位の「仕事のやりがい」は2位に後退した。3位は「社風」であった。

 自分の働き方のタイプについて、1位は4年連続で「職場の人間関係に重きをおき、自分の考えも修正する平和主義タイプ」47.2%、次いで2位は「成功のためなら、とことん頑張る成功主義タイプ」20.9%が続いた。また、3位の「上司や会社の利益を第一に考え、自分を抑える忠実主義タイプ」12.2%が増加傾向となっている。

 将来めざす役職は、「部長以上」(「部長クラス」「役員クラス」「社長」の合計)が38.5%と調査開始以来最低となった。

 会社での将来の展望について、「一生同じ会社に勤めたい」47.6%は、3年ぶりに増加し、「会社に入ったからには社長になりたい」5.8%をあわせた「生涯一企業」志向は、53.4%と昨年より2.3ポイントの増加となった。明治安田生命では、「希望通りの会社に入社できたことや、将来の経済不安もあり、安定志向が増している。」と分析している。
《工藤めぐみ》

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