今年、「近大へは願書請求しないでください」と、インパクトのあるキャッチコピーで注目を集めた近畿大学は、2014年度入試で紙の願書を廃止し、インターネットのみで願書を受け付けると4月16日に発表した。 同大学は、地球環境保護の観点から紙の出願件数を減らそうと、4年前よりインターネットを利用した出願方式を導入。地球環境に優しく、受験生の経済的な負担も減らす「近大エコ出願」は、受験生、高等学校、予備校から多くの共感が得られ、ネット出願件数は昨年度の3,767件から21.8倍の82,030件まで大幅に増加した。ネット出願率は全体で64.4%、後期入試では目標としていた70.0%となり、ネット出願が十分に浸透してきたという。 同大学の取り組みが呼び水となって全国の大学に波及すれば、地球環境保護という点からも多大なる貢献ができるとしている。なお、ネット環境がない志願者に対しては、コールセンターによる電話受付などの代替出願方法を検討しているという。