【EDIX2013】通知表や指導要録も作成できる富士電機ITソリューションの校務クラウドサービス

 富士電機ITソリューションは、小中学校の校務に特化したクラウドサービス「スマート職員室」を4月より提供している。EDIXの同社ブースではその新バージョンの展示、デモが行われていた。

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スマート職員室のトップページ
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  • サービスイメージと特徴
  • 生徒・児童ごとに成績管理や通知表の作成が可能
  • 標準的なフォーマットでよければ、このまま通知表として印刷できる
  • 通知表の活動記録ほかの画面
  • 成績評価ページ
  • 指導要録も管理できる
 富士電機ITソリューションは、小中学校の校務に特化したクラウドサービス「スマート職員室」を4月より提供している。5月15日には、セキュリティ機能が強化されたリニューアルバージョンが発表され、教育ITソリューションEXPO(EDIX)の同社ブースではその新バージョンの展示、デモが行われていた。

 強化ポイントは、クラウドサーバーに接続可能なPCを制限できるようにするなど、アクセス制御の機能だ。「スマート職員室」を利用するには、登録されたアカウントのID・パスワードだけでなく、利用を許可(設定)されたPCからログインする必要がある。しかし、これではせっかくのクラウドサービスを活かしきれない。自宅PCなどからログインする場合は、認証用のUSBキーを利用する。この場合も、印刷や保存できるデータが制限されるので、重要ファイルの持ち出しを管理できる。また、オプションながら専用線またはVPN回線での利用も可能だ。

 校務システムの機能としては、グループウェアと成績管理の2つが基本となる。グループウェアは、生徒の名簿、学級日誌などの管理、行事予定の管理や掲示板、各種ワークフロー機能、施設管理・予約など一通りそろっている。成績表の管理も出欠簿から指導要録の管理、通知表の作成・印刷が可能となっている。

 グループウェアや成績表管理などの校務システムや関連ツールは、生徒の個人情報などを扱う関係から、クラウド利用は敬遠されがちだった。しかし、これらのデータをUSBで持ち歩いたり、先生のノートPCに保存したりしていると、結局、盗難・紛失などの事故につながる。このような問題の対策には、クラウド利用が効果的である。VPNやアクセス制御、SSLによる暗号化通信などをサポートしたクラウド校務システムならば、学校内のサーバーやPCで構築するより安全といえるだろう。

 なお、スマート職員室は、グループウェアと成績管理を合わせて月額60,000円で利用可能で、契約は学校単位となり、アカウント数の制限はないそうだ。ただし、学校ごとに割り当てられるストレージの容量には制限がある。足りない場合は、オプションでストレージを増やすことになる。

※お詫びと訂正:初出時、サービス提供者の名称に誤りがありました。訂正してお詫び申し上げます。
《中尾真二》

中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。エレクトロニクス、コンピュータの専門知識を活かし、セキュリティ、オートモーティブ、教育関係と幅広いメディアで取材・執筆活動を展開。ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から使っている。

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