女性の満足度が高いプチバン、子育て世代のニーズにマッチ

 スライドドア、天井の高井室内、多彩な収納力といったミニバンの利便性を持ちながら、コストバリューと使い勝手がよいコンパクトカー「プチバン」が注目されている。購入者の満足度も8割以上と高く、特に子育て層に指示されているようだ。

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  • プチバン購入のきっかけ
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  • 購入する際の主な使用目的
  • 購入後の実際の利用用途
  • 保険と税制の見直しに伴う購入意向
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 スライドドア、天井の高い室内、多彩な収納力といったミニバンの利便性を持ちながら、コストバリューと使い勝手がよいコンパクトカー「プチバン」が注目されている。購入者の満足度も8割以上と高く、特に子育て層に人気のようだ。

 プチバンとは「スライドドアや室内の広さといったミニバンの要素を持つコンパクトカー」のカテゴリー。各メーカーが新型車を投入しており、2013年5月の新車販売台数でもトップ10に3車種ランクインするなど、注目度が高い。

 プチバン保有者の1,000名を対象にイードが実施した意識調査によると、購入のきっかけは「運転が楽な車が欲しくなった」がもっとも高く15.5%、続いて「子供が生まれる(生まれた)」と「実際に試乗してみて気に入ったから」の2回答がともに14.4%だったという。20代、30代でもっとも高かったきっかけは「子供が生まれる(生まれた)」となっており、出産を機に子育てを見越した購入が多いことが明らかになった。

 また、購入後も8割以上が満足していると回答。男女別に見ると100点中90点以上をつけた男性が8.8%、女性は21.2%と、日々育児に携わることの多い女性からの評価が高いことも特徴だ。高い満足度の理由は「車内が広いこと」が87.2%、「運転操作のしやすさ」が85.3%、「ドア開口部の広さ」が84.7%とプチバンの利便性と使い勝手のバランスが満足度に大きく影響している。

 購入時の使用目的は「普段使い」が6割だったが、プチバンの中でも軽自動車ではなく、ポルテ/スペイドといったコンパクトカー(登録車)購入者は、「普段使い」だけでなく「レジャー使い」も重視している傾向にある。1台で平日の街乗りと休日のレジャー両方に活用する場合は、軽自動車よりもコンパクトカー(登録車)を選択しているようだ。購入後の利用用途も「日常の買い物」「送迎などのちょっとした外出」「ショッピングセンターでのまとめ買い」といった普段使いが全体的に多いようだが、「家族や仲間連れでの日帰りレジャー」や「家族や仲間連れでの泊まりがけの旅行」などのレジャー使いにおいてはコンパクトカー(登録車)購入者が軽自動車購入者を上回っている。

 そのほか、自賠責保険の保険料優遇の見通しや、軽自動車の税制優遇見直しの動きがあることから、軽自動車と登録車のコスト面での差が縮まっていることも今後の購入意向に影響している。特に軽自動車保有者はの7割以上が保険と税制の見直しが購入意向に影響すると回答。コスト面での差が縮まれば、普段使いだけでなくレジャーでも活用できるコンパクトカー(登録車)を視野に入れる購入者が増えるかもしれない。

 女性モータージャーナリストのまるも亜希子氏は、子育て世代のプチバン人気はコンパクトカーとミニバンの「いいとこ取り」だと話す。従来「スライドドア」「天井の高い室内」「多彩な収納力」といった子育て世代の必須要素が備わっていたのは大きなミニバンだけだったという。その一方で、ミニバンは車の大きさから平日の昼間に利用するママにとって扱いにくいことも多かったため、子育て世代の必須要素と、街中での扱いやすさを両立させたプチバンが評価されている理由だと分析する。

 また、平日の街乗りと休日のレジャーを1台でまかなおうとすると、広さ、乗り心地、高速道路での走行性や安全性においてコンパクトカー(登録車)のプチバンが有利だと話す。特にポルテ/スペイドは、助手席側のスライドドアが大きく開くため、重い荷物の積み込みなども容易になったようだ。

 なお、プチパン保有者を対象とした今回の意識調査は、イードが5月21日から31日までの11日間に渡り実施したもの。日本全国の20代から60代の男女を対象にし、有効回答数は1,000。年代別には、20代から60代まで各年代200回答とし、男女比は男性500回答、女性500回答となっている。
《湯浅大資》

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