【高校野球】夏の甲子園2013 8日目(8/15)の結果と9日目の見どころ

 連日続く猛暑もものともせず、甲子園に選手たちの眩しい笑顔が光る。夏の甲子園8日目を迎えた8月15日の熱戦を9日目の見どころとともに見ていきたい。

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8日目の試合結果(日本高等学校野球連盟)
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 連日続く猛暑もものともせず、甲子園に選手たちの眩しい笑顔が光る。夏の甲子園8日目を迎えた8月15日の熱戦を9日目の見どころとともに見ていきたい。

【第1試合】聖光学院(福島)1-2福井商(福井)
 福井商に軍配が上がった。接戦となった聖光学院との戦いは我慢の野球に。1回に4番・大石選手のセンター前適時打で1点を先制。8回に相手のミスをつき2死三塁とチャンスを広げ、6番・林選手のライト前適時打で勝ち越し。これが決勝打となった。対する聖光学院も6回に4番・園部選手がセンターフェンス直撃の適時三塁打で1点を返し同点となるも、打たせて取る福井商の野球にはばまれた。

【第2試合】熊本工(熊本)0-4作新学院(栃木)
 作新学院が好機を見逃さず快勝、3年連続の3回戦進出を決めた。作新学院は1回に3番・山下選手が左中間スタンドへ2点本塁打を放ちゲームを先行すると、5回に死球からのランナーを6番・川上選手がライト前適時打で帰し1点を追加すると8回にも加点し相手を突き放した。投手の継投も功を奏し4安打に抑え、得点を許さなかった。熊本工は3度も得点圏にランナーを出すも後続が打ち取られ、またエース山下投手も6四球と力を出し切れなかった。

【第3試合】常総学院(茨城)4-1仙台育英(宮城)
 1チャンスを生かした常総学院が10年ぶりに3回戦へ駒を進めた。仙台育英は4回に無死一三塁の先制のチャンスで4番・上林選手のライト犠飛。三塁走者の2番・菊名選手がタッチアップから本塁を狙うも好返球でまさかのタッチアウト。得点とならなかった。この場面を象徴するように運がなかった仙台育英。何度も得点のチャンスを作るも、流れを呼び戻すことができなかった。守備ではカメラマン席に飛び込んでアウトを取るなど「負けない」野球を見せてくれた。食らいつくように8回、2番・菊名がライトスタンドへ大会第26号ソロ本塁打を放ち反撃をするも後続が倒れ得点を奪うことができなかった。常総学院は4安打ながら相手のミスを見逃さず6、8回ともに2点を奪いゲームを決した。

【第4試合】修徳(東東京)5-6x鳴門(徳島)
 延長10回、勝利の女神がほほ笑んだのは鳴門だった。点取り合戦を制しサヨナラ勝ちで、33年ぶり夏3回戦進出を決めた。両チームとも堅い守りで一歩も譲らず、大会2度目となる延長戦に。2回に4番・伊勢選手が甘いスライダーをレフトスタンドへ運び先制点を奪うと3、4回にも加点。しかし、修徳も「打撃のチーム」らしく、4回から細かく加点。7回には9番遊佐投手の粘りのバッティングが実り、ついに追いつく。前進守備の中、三塁ランナー・根本選手が立ちはだかる捕手とのクロスプレーでホームを奪い試合を振り出しに。ただ、9回無死一二塁のチャンスも鳴門ナインの守備に倒れ、延長戦に持ち込むも鳴門に風は吹いていた。先制点を奪った伊勢選手からの二塁打、続く5番・稲岡選手の職人技のバントで内野安打となり無死一三塁とすると敬遠で無死満塁へ。修徳ナインが円陣を組み、心を一つに迎えた、7番・松本選手がレフト線へのサヨナラ安打を放ち、苦しいゲームを決した。

 16日の第1試合、沖縄尚学(沖縄)は1回戦では福知山成美(京都)を逆転勝ちで破り、8年ぶりの初戦突破を果たし2回戦に臨む。対する弘前学院聖愛(青森)は1回戦で玉野光南(岡山)をエース小野投手の好投で完封に打ち取り、甲子園初勝利をおさめている。

 第2試合の西脇工(兵庫)は1回戦で石見智翠館(島根)を右腕・沖田投手の完投で抑え、春夏通し初の甲子園初勝利をあげた。対する木更津総合(千葉)は1回戦で上田西(長野)に逆転勝ちし、5年ぶりの初戦突破を果たした。好機を見逃さない勢いのある打線で西脇工を迎え撃つ。

 第3試合の前橋育英(群馬)は1回戦で岩国商(山口)を右腕・高橋(光)投手の13奪三振で見事完封、接戦を制し甲子園初勝利をあげた。対する樟南(鹿児島)は1回戦で佐世保実(長崎)との接戦を制し、8年ぶりの勝利をあげた。エース山下投手と捕手の緒方主将のバッテリーで息の合った投手戦をみせる。

 終戦記念日の今日8月15日も、猛暑が各地を襲った。熱戦を繰り広げている甲子園では、敵は相手チームだけではない。「猛暑」を制さなければ、決勝までの長い戦いを勝ち抜いてはいけない。疲れが出始める3回戦へ向けて体調を整えてほしい。
《田邊良恵》

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