自分の子どもの頃と比較して、今の子どものスポーツや外遊びの環境が悪くなったと回答した人が6割にのぼることが、文部科学省が8月22日に発表した「体力・スポーツに関する世論調査」より明らかになった。 同調査は、体力・スポーツに関する国民の意識を把握し、今後の施策の参考とするため、昭和32年度に初めて実施し、昭和54年度からは、おおむね3年に1度実施。今回は、全国20歳以上の人3,000人を対象に、調査員による個別面接聴取を実施した。回収率は63.2%。調査期間は、平成25年1月10日~1月20日。 自分の子どもの頃と比較して、今の子どものスポーツや外遊びの環境はどのようになったと感じるか聞いたところ、最多は「悪くなった」60.8%、次いで「よくなった」27.3%、「変わらない」8.4%が続いた。 前回の調査結果と比較すると、「よくなった」(23.1%→27.3%)と感じる人の割合が上昇し、「悪くなった」(66.4%→60.8%)と感じる人の割合が低下している。 都市規模別にみると、「よくなった」と感じる人の割合は小都市で、「悪くなった」と感じる人の割合は大都市や中都市で、それぞれ高くなっている。 自分の子どもの頃と比較して、今の子どものスポーツや外遊びの環境は「悪くなった」と感じる人(1,154人)に理由を聞いたところ、最多は「子どもが自由に遊べる空き地や生活道路が少なくなった」74.4%、次いで「スポーツや外遊びができる時間が少なくなった」50.7%、「スポーツや外遊びをする仲間(友達)が少なくなった」50.4%、「親子でスポーツに親しむ機会が少なくなった」18.9%の順に多かった。 都市規模別にみると、「子どもが自由に遊べる空き地や生活道路が少なくなった」を挙げた人の割合は中都市で高くなっている。