NPO法人エコ・リーグは11月29日、「第5回エコ大学ランキング」を発表した。総合1位には「三重大学」、2位は「岩手大学」、3位は「日本工業大学」が選ばれた。 調査は8~10月、全国781の大学やキャンパスを対象に二酸化炭素排出・エネルギー使用量、資源投入・環境負荷など、7セクションについてアンケートを実施。200大学が回答し、127大学がランキングに参加した。 総合順位では、三重大学が1000点満点中646点を獲得して1位に輝いた。環境活動の取組みや努力を「見える化」した環境ポイント付与制度「MIEUポイント」により、全学的な環境活動を活性化させたことなどが高く評価された。 2位には、わずか1点差の645点で岩手大学が選ばれた。環境関連学部における充実した講義や、学内で環境活動に取り組む学生向けの資格制度など、実践的な教育カリキュラムなどが評価され、「環境教育部門」の1位にも選ばれた。 総合順位の3位は日本工業大、4位は京都工芸繊維大、5位は大阪府立大、6位は九州工業大、7位は東京都市大、8位は静岡大、9位は京都大、10位は東京大。上位10大学のうち、8大学を国公立大が占めた。 このほか、調査結果によると、回答校の80%が2010年の東日本大震災に伴う節電要請により電力使用量を削減した一方、45%が翌年度に増加に転じ、特に関東や東北でこの傾向が顕著だった。また、回答校の39%が自然エネルギーを導入、このうち30%で発電量が前年度より増加していたという。◆第5回エコ大学ランキング総合順位1位「三重」(上浜キャンパス)646点2位「岩手」645点3位「日本工業」(宮代キャンパス)629点4位「京都工芸繊維」613点5位「大阪府立」588点6位「九州工業」540点7位「東京都市」(横浜キャンパス)529点8位「静岡」525点9位「京都」519点10位「東京」511点◆「CO2削減率」部門1位「学習院女子」(学習院女子中高等科を含む)2位「十文字学園女子大学・短期大学部」3位「日本工業」(宮代キャンパス)4位「東京都市」(横浜キャンパス)5位「神戸市外国語」◆「自然エネルギー利用率」部門1位「日本工業」(宮代キャンパス)2位「高知県立」(永国寺キャンパス)3位「武蔵野」(武蔵野キャンパス)4位「愛知教育」5位「高崎経済」◆「資源循環」部門1位「立命館」2位「大阪府立」2位「東洋英和女学院」3位「早稲田」4位「駒澤」(駒沢キャンパス)4位「下関市立」◆「環境教育」部門1位「岩手」2位「三重」(上浜キャンパス)3位「東京都市」(横浜キャンパス)4位「北海道」(札幌キャンパス)5位「大阪府立」