【文科省】教職員定数削減・給与水準引き下げは教育立国に逆行…12/3下村大臣会見

 下村博文文部科学大臣は12月3日の定例記者会見で「心のノート」をモデルに優れた教科書作りの波を、教職員定数削減・給与水準引き下げは教育立国に逆行、教科書問題解決へ向け強く要求したことなどについて発言した。

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下村文部科学大臣定例記者会見のようす
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 下村博文文部科学大臣は12月3日の定例記者会見で「心のノート」をモデルに優れた教科書作りの波を、教職員定数削減・給与水準引き下げは教育立国に逆行、教科書問題解決へ向け強く要求したことなどについて発言した。

◆12月3日のテーマ
「心のノート」をモデルに優れた教科書作りの波を(1:45~)(7:47~)
教職員定数削減・給与水準引き下げは教育立国に逆行(3:17~)
教科書問題解決へ向け強く要求(12:56~)
※()内に動画の再生時間を記した

・「心のノート」をモデルに優れた教科書作りの波を
 12月2日に行われた道徳教育の充実に関する懇談会で、報告案をもとに取りまとめることができた。年内中に報告を確定したうえで道徳教育の充実に向けて取り組んでいきたいとした。

 道徳教育で子どもたちに社会のルール、規範、マナーだけでなく、人として生きる道や国境を越え、歴史を越えて普遍的なものを伝えて、教えていくことが重要だ。そのために作成された全面改訂版の「心のノート」は現行の物と比べるとかなり優れた教材になっている。

 しかし、道徳が教科化された際に教科書と位置付けると国定教科書となってしまうことから、最新の「心のノート」をモデルとして民間や地方自治体がさらに優れた教科書を作成しようという動きが出ることを期待したい。

 また戦前の修身の復活だとの声には特定の国家の価値観を押し付けるものとしてではなく、国境・歴史を越えても伝えていかなければならないものを後世に残し、教えていくための道徳だとしていいものは残していこうと述べた。

・教職員定数削減・給与水準引き下げは教育立国に逆行
 財政制度等審議会の建議においては教職員定数を児童・生徒数の減少と同じ比率で削減すべきとされた。

 しかし、文科省としては少子化によって生じる教職員定数の自然減をむしろ、少人数教育やいじめ対策、特別支援教育等の充実のための改善増にあてるべきだと考えている。少なくとも定数改善について児童・生徒の人数に併せて削減するということは、現場の教育成果・効果と我が国の教育立国を考えた場合に到底認められない。

 また、教員給与について年額10万円を引き下げて一般の公務員と同じ水準にすべきだとする提言もされているが、人材確保法に反することになるとともに、懸命に頑張っている教職員の士気をいたずらに下げることにもなりかねないとして、これについても認められない。

 今後の教育再生に繋がる教育環境の充実に向けて、教職員定数の効果的な改善方策やメリハリのある教員給与のあり方について、積極的な検討や財務省との議論を続けていく。

・教科書問題解決へ向け強く要求
 竹富町の教科書問題で11月28日、上野政務官が沖縄県教育委員会の諸見里教育長を文科省に呼び、是正要求するよう重ねて指示した。

 法律上の義務をしっかりと認識し、早急に竹富町に対して是正の要求を行うよう強く指導を行い、諸見里教育庁からは「今回の指導を重く受け止め、教育委員会に持ち帰って検討する。」との回答があった。今後については沖縄県教委の出方次第だとしてまずは見守る方針だ。


《田邊良恵》

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