読書量が多いほど意欲が高い傾向…小中高生の学校読書調査

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1か月間の平均読書冊数の推移
  • 1か月間の平均読書冊数の推移
  • 1冊も本を読まなかった割合の推移
  • 全国学校図書館協議会
 全国学校図書館協議会(全国SLA)と毎日新聞社は10月、全国の小中高等学校の児童生徒の読書状況について合同で調査した「第59回学校読書調査」の結果を公表した。

 同調査は毎年行っているもので、今年は公立学校の児童生徒を対象に、小学4年から高校3年までの1万1,009人から回答を得た。調査では、読書量と読書環境について尋ねている。

 はじめに読書量について、2013年5月の1か月間に読んだ本(教科書、参考書、マンガ、雑誌等を除く)の冊数を聞くと、平均冊数は小学生が10.1冊(前年比-0.4冊)、中学生は4.1冊(前年比-0.1冊)とわずかに減少したが、高校生は平均1.7冊(前年比+0.1冊)で、3年ぶりに増加した。同協議会は、全体には高い数値なので、今後は冊数だけでなく、読書指導に一層力を入れる必要があるとしている。

 一方、この期間1冊も本を読まなかった子どもは、小学生が5.3%(前年比+0.8ポイント)、中学生が16.9%(前年比+0.5ポイント)と増加、高校生は45.0%(前年比-8.2ポイント)と減少した。男女別では、昨年に引き続き、いずれの学年も男子が多かった。また、読んだ雑誌の冊数は小中高すべてで過去最低値となり、近年の雑誌離れの傾向が続いている。

 次に読書環境について、書店の利用頻度を聞くと、「よく行く」「ときどき行く」を合わせると小学生は74%(前年比+2ポイント)、中学生は81%(前年比+7ポイント)、高校生は81%(前年比+6ポイント)と、小中高すべてで増加した。学校図書館については、学年が上がるについて利用頻度は減少しているものの、小学生は前年66%から今年は71%になるなど、前年と比べると上昇している。公共の図書館についても同様の結果だった。

 また、読書冊数が多いほど、「学校・公共図書館の利用頻度」「文章を書くこと・実験・観察は好きか」の値が高くなっており、読書量と児童生徒の意欲に相関関係があることがわかった。

 さらに、読み聞かせについて聞くと、就学前に本を読んでもらった子どもは小中高とも増加し、2008年と比べると、中学生は10ポイント、高校生は11ポイントも上昇していた。本をよく読んでもらった子どもの不読率(1冊も本を読まない割合)は、そのほかの子どもに比べて低く、小さい頃からの読書習慣の大切さがわかる結果となった。また、小学校低学年時に学校で本を読んでもらった割合は、小中高とも7割弱となり、学校での読み聞かせも定着しているようだ。
《宮坂 英里》

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