「7つの習慣」で子どものリーダーシップを育成、流山市立長崎小学校

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特別授業を受ける子どもたち
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  • 担任の須釜祐樹教諭
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  • 子どもたちに『7つの習慣』を
 地域の特性を活かし、子どもたちのリーダーシップ育成を試みる千葉県流山市は、フランクリン・コヴィーの「7つの習慣」をベースとした、小学生対象「特別プログラム」を実施。公開授業が12月2日、流山市立長崎小学校の小学5年生のクラスを対象に行われた。

 千葉県流山市立長崎小学校と千葉県流山市教育委員会、フランクリン・コヴィー・ジャパンの3団体は産学連携において、小学生のリーダーシップを高める特別プログラム「The Leader in Me(TLIM)」を共同開発している。TLIMは、1996年に出版され、全世界で3,000万部の売上げを誇る書籍『7つの習慣』をベースに作られた小学校教職員向けのプログラムで、TLIMを受講した教職員が、学校生活で子どもがリーダーシップを発揮できるよう具体的な指導案や活動内容の開発を行っている。

 12月2日に行われた特別授業では、8月にTLIMの研修を受講した教員が、担当学級の小学5年生の子どもたちに「理解してから理解される」という授業を実施。授業の目的は、「7つの習慣」のひとつである「理解してから理解される」をテーマに、各児童が考え方やとらえ方は人それぞれであることに気付き、相手を理解するにはどのようなことが大切か考えることだ。

 授業では、「話の聴き方」が変わるとどのような気持ちになるかを意識しながら、子ども同士でペアになり、うさぎにもアヒルにも見えるだまし絵を見てどんな餌をあげるかを考えることから始まった。だまし絵をヒントに、今まで自分の考えを押し付けてしまった経験などを互いに共有しながら、話を聞くロールプレイングを行った。また、教員による「下手な話の聴き方」の例を見て、グループで話し合い、相手の話や意見をよく聴くことの重要性を学んだ。

 公開授業を行ったクラスの児童は、授業中の発表は積極的だが、自信を持って自分の考えを発表できる子は少ないという。そのため、友達の反応を気にしたり、自分が嫌だと感じたことを伝えられなかったりと、自分の思いをため込んでしまうことが多いようだ。

 担任の須釜祐樹教諭は、授業を通じて少しずつ子どもたちの変化が見られるようになったと話す。具体的な変化について須釜氏は、「友達とのケンカが減ったこと。小さなことですが、掃除の時間に友達のランドセルを持ってきてあげる気遣い。帰りの会で友達の良いところを積極的に発表し合うこと。マラソンの練習で足の遅い子を迎えにいき一緒にゴールするなど」とコメント。意識的な変化が行動に出でいるようだ。

 TLIMを導入した米国の小学校では、リーダーシップだけでなく、子どもの読解力などの学業が向上した実績もあるという。世界32か国で展開されているTLIM、長崎小学校を事例に、国内における今後の展開が注目される。
《工藤めぐみ》

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