就職が決まらない学生はコミュニケーションが苦手…実態調査

 就職が決まらない学生の特徴について、6割以上の大学が「話すことが苦手」を挙げたことが、進路情報研究センターが12月12日に発表した「大学生の就職状況実態調査」より明らかになった。

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就職が決まらない学生の特徴
  • 就職が決まらない学生の特徴
  • 非正規雇用としての進路をあえて選択する学生がいるか
  • 保護者向けのイベント等を行っているか
 就職が決まらない学生の特徴について、6割以上の大学が「話すことが苦手」を挙げたことが、進路情報研究センターが12月12日に発表した「大学生の就職状況実態調査」より明らかになった。

 同調査は、全国の4年制大学746校のキャリアセンターを対象にFAXにて質問紙を発信し、199校分(国立28校、公立19校、私立152校)を回収した。

 現4年生の就職内定率は、59.1%(回答170校の内定率を平均)となった。前年の57.3%よりも1.8ポイント上昇した。文部科学省・厚生労働省が発表している内定率は、62大学のサンプル調査だが、同調査の就職内定率は、170大学を対象としており、より規模が大きいものになっている。

 大学卒業後、正社員や正規職員ではなく、非正規雇用としての進路をあえて選択する学生がいるか尋ねたところ、52.4%の大学が「いる」と回答。「Uターン希望だが希望職種の正規採用もしくは雇用がない」「教員採用試験再受験のため、非常勤教員として就職」「音楽活動と両立させるため」などが挙げられた。就活に疲れたから等の回答はほとんどなかった。

 最近は、保護者が積極的に就職活動に協力するようになったと言われてるが、実際に保護者向けのイベントを行っている大学は63.5%に及ぶ。3年生の親を想定したものが中心になっており、保護者会やオープンキャンパスとの併催が多い。さらに、三者面談を行う大学もあった。

 就職が決まらない学生の特徴は、59.8%の大学が「話すことが苦手」を挙げており、次いで「自己理解・自己分析が不足」45.7%、「こだわりが強すぎる」43.7%が続いた。
《工藤めぐみ》

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