スマホの発熱に注意喚起…やけどの被害も

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「スマートフォンの充電端子の焼損や本体の発熱等」に関する相談の年度別の推移
  • 「スマートフォンの充電端子の焼損や本体の発熱等」に関する相談の年度別の推移
  • 使用期間別の相談件数の割合(使用期間が判明したもの)
  • 充電端子の損傷の様子
 国民生活センターは2月20日、スマートフォンの充電端子の焼損や本体の発熱について、注意喚起を行った。やけどを負った事例もあるという。内閣府の調査では、携帯電話などを所有する高校生のスマートフォン割合が8割を占め、青少年にも急速に普及が進んでいる。

 スマートフォンにはパソコンと同様に内部回路のCPUなどへの負荷が増大すると発熱する性質がある。一般的に、本体が一定温度まで上昇すると、負荷の増大を抑えるため使用中のアプリを強制終了したり、充電を停止するなどの安全機能が組み込まれている。

 PIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)には2009年度から2013年12月31日登録分までに、相談が1,032件寄せられた。そのうち、やけどした、やけどしそうになったなどの危害・危険情報は268件。2009年度は2件だった相談件数は、2012年度には523件にのぼり、危害・危険情報とともに増加傾向にあるという。

 相談内容の内訳をみると、スマートフォン本体の温度が熱くなりすぎるなど「過熱」に関する相談が6割(642件)ともっとも多く、新しい機器への交換などに関する相談(529件)、機器の早期故障などに関する相談(519件)がそれぞれ5割ほどを占める。また、スマートフォンの使用期間が判明している354件のうち、購入(契約)してから6か月未満の相談が半数以上、購入初期でのトラブルが多く発生している。

 主な事例では、「充電端子とスマートフォンが溶け、寝具が焦げた」「使用中に機器が熱くなり、5分程度で電源が切れてしまうようになった。また、使用の結果、指にしびれが出るようになり、受診したところ低温やけどと診断された」といったものがあがっていた。

 同センターでも依頼を受け、充電端子の発熱や焼損、本体の発熱について調査を実施。商品テストの結果、充電の際、接続部がショートに近い状態となって発熱し、損傷に至ったと考えられた。その原因として、充電端子の破損や異物の混入が一因となった可能性があるという。また、相談者のスマートフォンの温度を計測したところ、10分程度の使用でスマートフォン上部の温度が表側で最大約54度、背面側で最大約58度まで上昇する様子が確認されている。

 同センターでは消費者へのアドバイスとして、「充電端子は小さいため、端子内の異常を確認することが難しい場合がある。充電端子の取り扱いに注意し、異常を感じた場合は充電を中止すること」「やけど防止のため、使用や充電の際は、長時間肌に密着させないこと」を呼びかけている。
《黄金崎綾乃》

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