小学生のヒヤリ・ハット…原因は歩き携帯、水筒、傘など

 東京都は、小学生の身の回りの製品に関連して起きたヒヤリ・ハット経験を調査し、その結果と事故防止のポイントをまとめた「小学生の身の回りの事故防止ガイド」を作成した。

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小学生の身の回りの事故防止ガイド
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 東京都は、小学生の身の回りの製品に関連して起きたヒヤリ・ハット経験を調査し、その結果と事故防止のポイントをまとめた「小学生の身の回りの事故防止ガイド」を作成した。

 東京都では、日常生活における「ヒヤリ・ハット」を掘り起こすためにアンケート調査を実施しているが、小学生向けガイドを作成するのは、今回が初となる。

 調査は、小学生の保護者3,000人を対象に実施、身の回りの製品に関して約7,000件の事例を収集した。集計によると、「ケガの経験あり」が29%、「ヒヤリ経験あり」が24%と、過半数の小学生がけがやヒヤリ・ハットを経験しているという結果となった。

 保護者から寄せられた事例の中には、「水筒を肩から下げて走っていたら、転んで、水筒が胸にあたり、気を失った(小2/女子)」など、学校やクラブ活動に持っていく水筒を振り回したことで起きた事故のほか、「歩行中に携帯電話を見ていたら、車と衝突しそうになった(小3/男子)」など、携帯電話の使用によるヒヤリ・ハット経験があった。

 また、「折り畳み椅子の上に立ったらバランスが崩れ、座面が持ち上がり椅子が転倒した(小1/男子)」「自転車に傘をひっかけて走っていたら、傘が車輪に挟まって転んだ(小5/男子)」など、製品を安全に使用するうえで守らなければならない事項を守らず、危険にあっている事例も寄せられた。

 今回作成した事故防止ガイドでは、小学生が自分で学べるように身の回りで起きる事故を防止するためのポイントをまとめている。今後は、都内の消費生活相談窓口や小学校等に配布し、小学生や保護者等への啓発に取り組むとともに、事業者団体等に調査結果を情報提供していく。
《水野こずえ》

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