東京理科大、女性活躍のため行動指針を制定…目標は女子学生30%

 東京理科大学は、「女性活躍推進のための行動指針」を制定した。女性理工系人材育成のため、「女子学生30%、女性教員15%」など、今後6年間の具体的な数値目標も設定。大学活性化のため、女性の活躍を戦略の柱に掲げ、力を注いでいく。

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女性活躍推進のための行動指針
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 学校法人東京理科大学は5月14日、「女性活躍推進のための行動指針」を制定したと発表した。女性理工系人材育成のため、「女子学生30%、女性教員15%」など、今後6年間の具体的な数値目標も設定。大学活性化のため、女性の活躍を戦略の柱に掲げ、力を注いでいく。

 国内の理工系分野では、学生、教員、研究者ともに女性の占める割合は低い現状にある。同法人では、女性人材の活用・登用・育成・支援を大学改革の柱と位置づけ、2013年10月に「女性活躍推進会議」を発足。女性の活力を生かして教育・研究の活性化を図ることで、大学のさらなる発展を目指したい考えだ。

 行動指針は、「女性理工系人財の育成」「女性人財の活躍推進方針」「数値目標の設定」「女性理工系人財のグローバル化対応」「女性リーダーの育成」「女性が活躍するための環境整備」「啓発・広報活動の推進、強化」の7項目で構成する。

 数値目標では、「女子学生30%」「女性教員15%(さらに10年後には20%)」としたほか、現在10%にとどまっている女性管理職について「3~5年をめどに数名を管理職に昇任させる」なども盛り込んだ。

 このほか、女性リーダーの育成については、「計画的に女性教職員のリーダーシップを醸成し、リーダー層にも積極的に登用する」と明記。女子学生や女性教職員に配慮した環境や制度の整備にも取組むとしている。

 同法人は、東京理科大、山口東京理科大(山口県)、諏訪東京理科大(長野県)を運営しており、行動指針は各大学に取り入れられる。
《奥山直美》

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