反転授業を共同検証、東洋大と佐賀県武雄市

 東洋大学と佐賀県武雄市は、タブレット端末を活用した「反転授業」について検証研究に着手した。5月16日には、第1回の検証研究会同大で開催し、自治体として先進的に取り組む同市の反転授業について導入目的などを理解し、共同の検証作業に入った。

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第1回検証研究会の様子
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 東洋大学と佐賀県武雄市は、タブレット端末を活用した「反転授業」について検証研究に着手した。5月16日には、第1回の検証研究会を同大で開催。自治体として先進的に取り組む同市の反転授業について導入目的などを理解し、共同の検証作業に入った。

 武雄市では、2013年11月から反転授業を試行的に導入。2014年度からは、市内すべての小学生にタブレット端末を無償貸与し、市内全11小学校で本格的に実施。ビデオ予習型の武雄式反転授業を「スマイル学習」と名づけ、3年生以上を対象に実践を続けている。

 検証研究会は、同大の現代社会総合研究所・ICT教育研究グループと武雄市との産学連携の取組みの一環。同大の松原聡教授(経済学部総合政策学科)が代表を務め、メンバーは計34人。産業界からもDeNA、光村図書出版、数研出版などが参加している。

 5月16日の初会合では、武雄市立武内小学校の代田昭久校長が、スマイル学習の導入目的について、「児童・生徒がより意欲的に授業に臨める」「授業者が学習者の実態をより正確に把握する」「授業で協働的問題解決能力を育成する」などと説明。授業内の1人でできる部分について動画を用いて家庭で学習し、学校では「教え合い」「学び合い」を中心とした授業の充実を図っているという実践内容について紹介した。
《奥山直美》

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