ベネッセは7月9日に緊急記者会見を行い、約760万件の顧客情報が外部に漏えいしたことを発表。ベネッセの顧客に対し他社からダイレクトメールが送られていることが明らかになり、7月10日には流出した個人情報をジャストシステムが利用していることが報じられた。 ジャストシステムは、文献社より257万3,068件のデータを購入したことを7月11日に発表。購入データを利用し、2014年6月にダイレクトメールを発送したという。 ジャストシステムは、通常は購入した顧客データが適法かつ公正に入手したものであることを条件として契約を結んでいるとした上で、今回はデータの出所が明らかになっていない状況で契約を結んでいたことが社内調査により明らかになったという。 データの出所が明らかになっていない状態でダイレクトメールを送っていたこともあり、ジャストシステムは「企業としての道義的責任」として、2014年5月に文献社より入手した全データを削除する方針を固めた。該当する顧客情報の使用を7月9日より中止しているという。 文献社を通じて入手した顧客データについて、ベネッセから流出したものであると認識した上で利用した事実はないとジャストシステムはいう。同社はダイレクトメールに活用したデータが、ベネッセから流出した情報であるか否かを確認する手段を持っていないとし、今後警視庁または経済産業省からの問い合わせがあれば真摯に対応するとした。