子どもネット研が「オンラインコミュニケーション能力のモデル化」に着手

 子どもたちのインターネット利用について考える研究会(子どもネット研)は、第6期調査・研究活動を7月11日から開始した。今期は「オンラインコミュニケーション能力のモデル化」をテーマに検討し、来年3月に事業者や保護者向けの提言を報告書として公開する。

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 子どもたちのインターネット利用について考える研究会(子どもネット研)は、第6期調査・研究活動を7月11日から開始した。今期は「オンラインコミュニケーション能力のモデル化」をテーマに検討し、来年3月に事業者や保護者向けの提言を報告書として公開する。

 子どもネット研は2008年、Yahoo! JAPANとネットスターが共同で設立し、学識経験者・学校関係者・保護者で構成される専門会議。子どもたちのインターネット利用をより豊かで安心なものにするために、諸課題を調査・研究し、保護者や行政・業界関係者向けに情報を提供している。

 スマートフォンやタブレット端末の普及で、高度なコミュニケーション能力が要求されるSNSやメッセンジャーサービスなどの利用が急速に拡大し、子どもたちの利用が一般的になってきた。しかし、SNSなどの公開された場や、利用者のみが見ることができる原則非公開の場でのトラブルも急増し、ネット利用によるトラブルの傾向が変化している。

 こうした背景から今期のテーマを「オンラインコミュニケーション能力のモデル化」と定めた。オンラインコミュニケーションで求められる能力を調査し、子どもの成長段階に合わせた具体的な「解禁」の目安となる判断基準を整理し保護者向けにモデルとして提供する。

 第6期の調査・研究活動は来年2月まで行い、3月に報告書を公開予定。また、前期に引き続き「教育啓発の評価指標モデル」と「地域密着型教育啓発事業」についても調査・研究を実施していく予定。
《田中志実》

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