【高校野球2014夏】3日目の結果と4日目の見どころ、鹿屋中央が延長サヨナラ勝利

 力が拮抗したチーム同士がぶつかり合った第96回全国高校野球選手権大会の3日目は、一瞬も目を離せない緊迫した展開の連続だった。甲子園での熱い戦いの結果と、4日目(14日)の試合の見どころをまとめた。

趣味・娯楽 スポーツ
日本高等学校野球連盟
  • 日本高等学校野球連盟
  • 大会3日目の結果
  • 大会4日目の結果
 力が拮抗したチーム同士がぶつかり合った第96回全国高校野球選手権大会の3日目は、一瞬も目を離せない緊迫した展開の連続だった。甲子園での熱い戦いの結果と、4日目(14日)の試合の見どころをまとめた。

【第1試合】健大高崎(群馬)5-3岩国(山口)
 健大高崎が走力を存分に発揮した試合となった。岩国が2回までに3点をリードするも、健大高崎は走者の大きなリードで岩国の好投手、柳川投手にプレッシャーをかける。柳川投手は素早い牽制で対抗したが、健大高崎は怯まず凡打の間にも着実に走者を進め、同点に追いつく。そして3-3の同点で迎えた5回表、健大高崎は岩国バッテリーの配球を読み、4番長島選手の適時打などで逆転に成功した。

【第2試合】
鹿屋中央(鹿児島)2-1市和歌山(和歌山)
 1-1で迎えた9回、鹿屋中央が2死から山下選手の左前安打で2塁走者がサヨナラの本塁を狙うも、市和歌山の左翼小窪選手の好返球でタッチアウト。今大会初の延長戦へ突入した。その後は両チームとも走者を出すがホームが遠く、決着がついたのは12回裏。1死1、3塁で鹿屋中央の米澤選手の打球はセカンドゴロ。しかし、市和歌山の二塁手山根選手が1塁へ転送してしまい、その間に3塁走者が本塁を駆け抜けた。意外な決着だったが、再三の好守で赤尾投手を盛り上げた市和歌山の守備陣を讃えたい。

【第3試合】
佐賀北(佐賀)2-4利府(宮城)
 4回まではこう着状態が続く緊迫した展開。5回裏に利府が1番の万城目選手のセンターへの適時3塁打、続く上野選手の適時打で2点を先取する。佐賀北も持ち前の粘りを見せる。6回表、内野ゴロと、代打の松尾選手の適時2塁打すぐさま同点に追いつく。しかし、その裏の利府はエラーと四球で満塁とすると、再び万城目選手が2点適時打を放ち、これが決勝点となった。両チームとも継投に代打や代走策と、全員野球で勝利を目指す姿が印象的だった。

【第4試合】
三重(三重)5-4広陵(広島)
 先攻の広陵は2回に2点を先取するが、対する三重は4回裏に広陵のエース吉川投手の直球を狙い撃って同点に。広陵は7回表に吉川が自らを援護する左越本塁打を放ち、さらに押し出し四球で4-2としたが、三重が9回裏に粘りを見せる。2本のヒットと四球で2死ながら満塁とし、佐田選手の2点適時打で土壇場で追いつき本日2試合目の延長戦へ。そして11回裏、広陵は1死2、3塁から満塁策を取り、2死までこぎ着けたが、三重の3番宇都宮への5球目が高めに外れ、無念の押し出しによるサヨナラとなった。

 大会目4日目となる14日の第1試合は、2年ぶり12回目の出場となる東海大甲府(山梨)が登場。中堅を守る主将、望月選手は山梨県大会で打率.632という打棒の持ち主。ほかの打撃陣も好調を維持している。対するは佐久長聖(長野)は2年ぶり6回目の出場。甲子園から背番号が1になった両角投手は身長183センチ、80キロという投手らしい体格からスライダーとスプリットで相手を翻弄する。

 第2試合、3年ぶり5度目の九州国際大付(福岡)は福岡県大会で7本塁打を記録した重量打線で優勝を目指す。対するは、21年ぶりに5回目の甲子園に帰ってきた東海大四(南北海道)。エースの西嶋投手の打者の頭より高い位置から落とす50キロ台のスローカーブは必見。多彩な変化球で強力打線の九州国際大付を惑わす投球ができるかが勝負の分かれ目だ。

 福島の雄、聖光学院(福島)が第3試合に登場。戦後最多に並ぶ8年連続の甲子園となる。福島県大会では初戦で7者連続安打を放つなど、切れ目ない打線で相手投手を攻略してきた。この常連校に立ち向かうは初出場の神戸国際大付(兵庫)。注目選手はエース黒田投手。185センチの長身から140キロ超の直球を繰り出し、決め球のスライダーが狙い通りに決まれば打ち崩すのは難しいだろう。

 第4試合は初出場の小松(愛媛)と4年ぶり2回目の出場の山形中央(山形)のカード。創部68年目にして初の甲子園となる小松は5人の投手の継投と、相手投手に多く球数を投げさせ、疲れが出る中~終盤に一気に畳み掛ける攻撃で勝ち上がってきた。山形中央は、191センチの本格派右腕石川と、左腕の佐藤僚のダブルエース。山形県大会では二人合わせて51の奪三振を積み重ねた。全員が山形出身の「おらがチーム」で地元の声援も多い。

 4試合とも2点差以内という接戦、うち2試合が延長サヨナラと手に汗握る展開が続いた。特に、今大会初の延長戦となった鹿屋中央-市和歌山の幕切れは印象的だった。好守で幾度もチームのピンチ救った市和歌山の山根選手は最後、1塁に送球してしまったことについて「打球のバウンドが変化し、頭が真っ白になった」と語った。緊張感の中でのプレーの難しさを実感させられるコメントだ。明日のカードは打撃力のチーム対投手力のチームという構図が多く、緊張感の高い試合が続くだろう。
《朝倉尚》

【注目の記事】

編集部おすすめの記事

特集

page top

旬の教育・子育て情報をお届け!(×をクリックで閉じます)