【大学受験2015】河合塾、模試にみる入試動向…文低理高で医療系人気

 河合塾提供の大学入試情報サイト「Kei-Net」は10月10日、「第2回全統マーク模試にみる2015年度入試の動向」を掲載。前年同様「文低理高」の傾向、医療系が人気となっている。また、前年の浪人を回避する動きを受け、現役占有率の高い入試になるという。

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18歳人口と大学志願者数の推移
  • 18歳人口と大学志願者数の推移
  • センター試験理科 国公立大学部系統別科目指定パターン
  • 国公立大学部系統別志望動向
  • 私立大学部系統別志望動向
 河合塾提供の大学入試情報サイト「Kei-Net」は10月10日、「第2回全統マーク模試にみる2015年度入試の動向」を掲載。前年同様「文低理高」の傾向、医療系が人気となっている。また、前年の浪人を回避する動きを受け、現役占有率の高い入試になるという。

 2015年春の18歳人口は、2014年春より約2万人(2%)増加して120万人。一方で2015年度は既卒生が減少、旧課程最後の入試だった2014年度入試に浪人を回避する動きが顕著だったためだという。これらのことから河合塾では、大学志願者数は大きく変わらないが、現役占有率の高い入試になるのではと予想している。

 この8月に実施した第2回全統マーク模試の受験者前年比は99%と平年並み。現役生は前年並みとなったものの、やはり既卒生は減少した。文理別では、理系生は前年並み、文系生は前年比98%とやや減少となった。

 数学・理科で新課程入試がスタートとなり、文理ともに負担は増える。必要教科科目数が多い国公立大はやや敬遠され、私立大学でもセンター試験の利用を敬遠する動きがみられる。旧帝大を中心とした難関10大学全体の志望者前年比は94%、東京大学、一橋大学などで減少が目立つという。難関大を狙う既卒生の減少が影響しているようだ。

 学部系統別では「文低理高」が継続。国公立の文系では教員養成系の減少が続き、国際の名がつく分野が人気。理系では医療系で看護の志望者が増加している一方、難関の医学部、薬学部では減少となった。私立の文系では法・政治系の志望者が増加、理系では理学部と薬学部を除き増加となった。特に来春も多くの学部新設がある看護系では一般方式での志望者が1割以上増加、人気となっている。

 そのほか、2015年度入試変更点一覧(国公立大/私立大)や面接対策の情報などが更新されている。
《黄金崎綾乃》

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