東進のナガセ、早稲田塾買収…ノウハウ共有で総合力・競争力強化

 東進ハイスクール等を運営するナガセは、10月27日、サマディが管理・運営する「早稲田塾」事業の会社分割等により設立される新設会社の株式を取得し、子会社化することを決議した。

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 東進ハイスクール等を運営するナガセは、10月27日、サマディが管理・運営する「早稲田塾」事業の会社分割等により設立される新設会社の株式を取得し、子会社化することを決議した。

 ナガセは、高校生部門で東進ハイスクールおよび東進衛生予備校、小・中学生部門で四谷大塚、スイミングスクール部門でイトマンスイミングスクールを中心に運営する民間最大規模の教育機関。「独自自尊の社会・世界に貢献する人材の育成」を教育理念に掲げ、全国に約25万人もの生徒を有し、提供するコンテンツの充実や、受講環境の整備を通じて、「心・知・体」の教育を総合的に行える体制の構築を進めている。

 一方、サマディは、現役高校生を主な対象とした「早稲田塾」を東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県にて24校運営。創業以来、受験のみならず、国際舞台で活躍する次世代のリーダー育成を目標に教育を行ってきた。

 塾業界は、少子化の進展や、競争環境の激化により、年々厳しさを増す一方、大学入試制度改革の議論も徐々に具体化しつつある現状だ。このような中、共に次世代のリーダー育成を目指すナガセとサマディがノウハウ共有を通じ、総合力・競争力を強化することが、上記教育理念に繋がると判断したという。

 なお、早稲田塾事業に関連する資産・負債は新設会社が承継し、ナガセの完全子会社として「早稲田塾」を引き続き運営していく方針だ。
《小林瑞季》

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