科学者育成、米アムジェンが提携機関に東大・京大学を追加

米アムジェン財団は、研究機関派遣プログラム「アムジェン・スカラーズ・プログラム」において、東京大学、京都大学を含む、日米欧6つの提携研究機関を追加したと発表した。

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アムジェン・スカラーズ・プログラム(WEBサイト)
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 米アムジェン財団は、研究機関派遣プログラム「アムジェン・スカラーズ・プログラム」において、東京大学、京都大学を含む、日米欧6つの提携研究機関を追加したと発表した。

 アムジェン財団は、医薬品メーカーのアムゼンが科学教育の発展や、良質な治療を受けるための患者のアクセス改善などを目的に設立。アムジェン・スカラーズ・プログラムは、同財団が学部生に世界有数の研究機関での夏期研究体験を提供し、将来の科学者を育成することを目的に開始したものだ。

 2006年アメリカで始まり、2008年にはヨーロッパに拡大。過去8年間に約2,500名の学部生に、世界的研究者のもとで最先端の研究を行う機会を提供してきた。同プログラム修了者の90%以上は学部を卒業し、現在、科学の分野でさらに上の学位や専門職を目指しているという。

 今回、同プログラムの次期計画において、アメリカ国立衛生研究所(NIH)、ハーバード大学、チューリッヒ工科大学、パスツール研究所、京都大学、東京大学の6施設を受け入れ研究機関として追加。日本の研究機関が加わるのは、今回が初となる。プログラム拡大により、2015年から世界17の研究機関でアムジェン・スカラーズ・プログラムの受け入れが可能となり、若手科学者たちに、バイオ医学の理解を深める大きな機会を提供する。

 アムジェン・スカラーズ・プログラムでは、アメリカ、ヨーロッパの学生は、それぞれの地域の大学に応募することができ、また日本でのプログラムについては世界中のどの地域の学生も応募することが可能。各地域で夏期シンポジウムが開催され、学生たちが研究プロジェクトを共有したり、バイオテクノロジーを学んだり、さらには産業界や学界の著名な科学者から直接話を聞くことができる。また、経済的事情により参加が困難な学生についても、資格があれば応募できるようサポートしていくという。

 17の提携研究機関は、現在2015年のアムジェン・スカラーズ・プログラムへの応募を受け付けている。プログラムの詳細、またはオンラインでの申し込みについては、ホームページを参照。
《水野こずえ》

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