温かいスープで受験生を応援する個別指導塾、リフレッシュ効果に期待

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インタビューに答える高木優一氏
  • インタビューに答える高木優一氏
  • スープは生徒が自由に作れるようコーナーが設置されている
  • 授業準備の時間にスープを飲む生徒
 東京都板橋区の個別指導塾では、高校受験を控えた中学3年生などを対象に10月末より温かいスープを提供している。教室長の高木優一氏は、生徒や保護者の評価は高く、授業中に眠そうになる子が減ったと語る。導入後1か月ですでに反応があると話す高木氏に導入理由を聞いた。

 高木氏が温かいスープの導入に踏み切ったきっかけは、インターネット検索で見つけたWebサイト「温朝食ラボ」。温かい朝食を摂取することが通学意欲、脳機能、免疫力などに影響するという研究結果が紹介されており、学習への効果に期待したと高木氏は話す。

 温かいスープは、学習にどのような影響を与えるのだろうか。杏林大学医学部精神神経科学教室の古賀良彦教授が行った30~40代女性6名を対象にした調査によると、冷たい牛乳やミネラルウォーターに比べ、温かいスープは脳の働きをスムーズにするという。古賀教授の研究では、スープを飲んだ直後から、脳が円滑に機能している時に出現量が多くなるα波を広範囲で確認。温かいスープの摂取は、緊張感やイライラを暖和することで脳の働きをスムーズにし、学習などに効果的な状態を作り出すようだ。

 高木氏の塾に通う生徒は約70名。個別指導専門塾だが、受験前の期間は中学3年生を対象にした集団授業を実施している。受験を控えた生徒たちの中には、学校から直接塾に来るケースもあるため、お腹が空いているという塾生に対する対策が必要だったと高木氏は話す。

 同塾では、生徒が学習内容をより効果的に吸収できるよう、糖分の摂取を意識した個包装のチョコレートを提供するなど、これまでも試行錯誤を繰り返してきた。ところが、これまで生徒に提供してきた食べ物はすべて冷たい物だったということと、「温朝食ラボ」との出会いから温かいスープの導入を決断したという。

 塾では、粉末スープ、ポット、コップ、マドラーを揃えたコーナーを教室内に設け、生徒が授業前に自由に飲めるようにしている。高木氏にスープ導入の効果を聞くと、当初はお腹が満たされたり、身体が温まることで生徒は眠たくなるのではと心配していたという。ところが、スープの導入後、授業中に眠そうになる子が減り、想像以上の効果だったと話す。

 スープの導入は保護者からの反応もよいと高木氏は話す。保護者に定期的に配信しているニュースレターで紹介したところ、当初心配していたスープの匂いなどに対する批判はなく、「非常に助かる」などという肯定的なコメントが寄せられたという。

 導入後わずか1か月ということもあり、テスト結果などの数字面での効果を分析できるのはこれからだ。現状に満足していることもあり、受験生の追い込みとなる2月末まではスープの提供を続けたいとコメントした。
《編集部》

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