日本マイクロソフトなど、プログラムを自分で書く楽しさを女子中高生に伝授

 日本マイクロソフトとライフイズテックは、東京都世田谷区の私立戸板中学校・女子高等学校で12月12日、「女子中高生向けプログラミング講座」を実施。参加した生徒は、社員らのサポートのもとプログラミングを体験した。

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女子中高生向けプログラミング講座の様子
  • 女子中高生向けプログラミング講座の様子
  • 日本マイクロソフト最高技術責任者の加治佐俊一氏が生徒にメッセージ
  • ゲームアプリ「Angry Birds」の説明を聞く生徒
  • 「Angry Birds」を例にプログラミングする
  • ストアアプリ開発の説明
  • 「Microsoft Visual Studio」を使ってストアアプリ開発
  • ストアアプリ開発にはタブレット端末を利用
  • ストアアプリ開発の様子
 日本マイクロソフトとライフイズテックは、東京都世田谷区の私立戸板中学校・女子高等学校で12月12日、「女子中高生向けプログラミング講座」を実施。参加した生徒は、社員らのサポートのもとプログラミングを体験した。

 この女子中高生向けプログラミング講座(約3時間)は、簡単なWindows 8用アプリを生徒自身の手によって作ることを目指すという内容。ゲームアプリ「Angry Birds」を例にプログラミングの初歩を学習する「Hour of Code」と、簡易なWindowsストアアプリの開発を体験する2部構成で展開された。

 「Hour of Code」は、プログラミングやコンピューターサイエンスに触れるためのワークショップイベント。オバマ大統領の「携帯電話で遊ぶだけでなく、プログラムしよう」というスピーチで始まったコンピュータ科学教育週間(Computer Science Education Week)の一環として、世界180か国で開催されているという。

 そんな「Hour of Code」に参加していたプログラミングに興味を持つ生徒の1人は、「記号や単語を動かしてアプリなどを作っていくのはおもしろい。大学ではプログラミングを学んでみたい」とコメント。自からのコーディイングが、動きとなって確認できる達成感を楽しんでいたようだ。

 講座の後半では、アプリケーション開発ツール「Microsoft Visual Studio」を使ったストアアプリ開発の実習が行われた。ここでは、生徒たちが紙のマニュアルとWindows 8の画面を注視しながら、カウンターアプリの開発を体験した。

 日本マイクロソフトは、学生向けITコンテストや無償の開発ツール「Visual Studio Community 2013」などを含めた若者向けプログラミング教育支援プログラム「Microsoft Imagine」を本格展開させるという。「Microsoft Imagine」を通じて子どもたちにITの楽しさやすばらしさを伝え、裾野を広げていきたいと同社担当者は話す。

 また、会場となった戸板中学校・女子高等学校は、グローバル展開の一環として、2015年に「三田国際学園中学校」「三田国際学園高等学校」と改称し、共学化させる。学園長の大橋清貫氏は、「これまで受身教育が続いていたが、作る側、発信する場に子どもたちが飛び込むことで、劇的な成果が起こる」と説明。インタラクティブな経験が可能にする生徒の成長に期待していた。

 「英語でプログラムが書ければ、世界中で戦力になる。これは非常に大きなチャンス」と語ったのは日本マイクロソフト最高技術責任者の加治佐俊一氏。論理的な思考のために、まずプログラミングを習得することが大事になると生徒たちに伝えていた。
《大野雅人》

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