日本英語検定協会は1月16日、実用英語技術検定(英検)と共通のスコア尺度で成績の比較を可能とする試験「英検IBA」を4月1日より開始すると発表した。団体受験専用の試験で、授業時間内に実施しやすいよう、試験時間が45分となっている。 「英検IBA」の前身である「英語能力判定テスト」は、2003年より10年以上にわたって行われてきた団体受験専用の試験。大学では入学者のクラス分けなど、中学校や高校では生徒の英語能力測定や英検を受ける前の模擬試験として活用されてきた。 従来の「英語能力判定テスト」は50分~55分程度の試験時間を要するため、特に中学校や高校の関係者から「試験時間を短縮して授業時間内で実施できるように改良してほしい」という要望があり、試験時間を45分に短縮することにした。 英検協会は2014年9月1日に日本生涯学習総合研究所とともに、国際基準規格のCEFR(欧州言語共通参照枠)との関連性を持たせたユニバーサルな新しいスコア尺度「CSE(Common Scale for English)」を発表した。英検に続き「英検IBA」にもCSEスコアを導入する。これにより、「英検IBA」で得たCSEスコアを参照することで、「英検」受験者は受験級を適切に選定することができる。 成績表は、申込責任者には団体申込責任者用、学習者には個人受験者用をそれぞれ用意。その内容は、CSEスコアによる受験結果や英検級レベル判定、学習者ができること(英検Can-doリスト)、分野別学習アドバイスなどを項目別にカラー表示する。 今後は、「英検Jr.」「TEAP」「IELTS」などの英検協会の各試験にもCSEスコアの導入を図っていくという。