【高校受験2015】直前アドバイス…励ましより褒め、理社は最後にもうひと伸び

 いよいよ、2015年の高校入試シーズンが本番を迎える。小・中学受験などを経験していない方にとっては、初めての入試経験ということになるだろう。そんなご家庭の場合は特に、受験直前、そして当日に不安を抱く方も多いのではないだろうか。

教育・受験 受験
マネージャーの中村恵梨氏
  • マネージャーの中村恵梨氏
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 いよいよ、2015年の高校入試シーズンが本番を迎える。小・中学受験などを経験していない方にとっては、初めての入試経験ということになるだろう。そんなご家庭の場合は特に、受験直前、そして当日に不安を抱く方も多いのではないだろうか。

 そこで、「イード・アワード2014 塾」の中学生/個別指導において部門賞を受賞した、ITTO個別指導学院のマネージャーである中村恵梨氏に、中3受験生と保護者に向けて、高校入試直前、さらに試験当日に臨むためのアドバイスを詳しく聞いた。

◆まず生活リズムを整えることが大切

--受験生が特に気をつけることは、どのようなことですか。

中村氏:現在、入試直前でもあるので、あせりや不安が出てくると思いますが、今の生活習慣やこれまでの学校と家、塾の生活リズムを崩さないよう、これまでと同じように過ごしていくのがいちばん重要だと思います。

--勉強は朝型と夜型、どちらがよいでしょうか。

中村氏:朝勉強している子は、そのまま続けたほうがよいでしょうし、塾から帰って夜勉強してから寝る子は、そのまま継続してよいと思います。要は、生活リズムを崩さずに、当日に臨むのがよいでしょう。

◆最後にもうひと伸びする可能性がある理社

--ラストスパートに向けた学習面のアドバイスをお願いします。

中村氏:入試直前となったこの時期は、苦手を克服しようということより、基本的なことの確認をしたほうがよいと思います。たとえば数学なら公式の確認、英語は単語・文法などの確認ですね。今から点数を上げようとするなら、理社に重点を置くと、もうひと伸びする可能性が高いと思います。

--なぜ、理社は伸びる可能性があるのですか。

中村氏:この時期に苦手克服に臨んでしまうと、苦手意識がふくらむ可能性もあります。理社なら、暗記部分もあるので、一問一答形式に重点を置きながら、できる部分・できない部分を確認しやすいと思いますし、試験に対する不安の解消にもつながります。

 「最後だからこそ真剣に追い込みたい!」という受験生には、理社に重点をおくことを勧めますね。入試直前は、解いていくというより、確認を行うことが中心になりますので、理社の一問一答形式の復習を勧めています。

--試験の出題について、出題されやすい単元などのアドバイスはありますか。

中村氏:高校入試の場合、全体的に幅広く出題されますから、出やすいものというのは特にありません。ですので、基本事項や、すでに習っていることについての言葉を、再び呼び起こすような作業になります。新しいことより、これまでやってきたことを復習するのがよいと思います。

◆入試前日、そして当日の注意点

--受験日前日に注意すべき点はありますか。

中村氏:とにかく、早く寝ることです。受験当日はどこの学校も集合時間が早いので、前日に夜更かししないようにすることが大切です。あとは、体調を整えて臨んだほうが結果も出やすいので、睡眠を十分にとり、体調管理することが重要ですね。

--試験当日、会場にはどれぐらい前に到着するのがよいですか。

中村氏:余裕をもって、30分位前に到着するのがよいでしょう。入室してからは、受験票と筆記用具の準備のほか、時間があれば復習をするのもよいと思いますので、ノートの見直しの時間に当ててみてはいかがでしょうか。

--試験当日、雪などの交通機関のトラブルで遅れそうな場合は、どうすればよいでしょう。

中村氏:試験に遅れそうな場合や、実際に間に合わないという場合は、学校の先生と試験会場に連絡を入れてください。そのためには、あらかじめ連絡先をメモをしておく準備も必要です。もし、携帯電話を当日持っていく場合は、試験中、電源を切ることを忘れないようにしてください。

--試験当日のお昼休みはどのように過ごせばよいでしょうか。

中村氏:つい友だちと答え合わせをしたくなると思いますが、終わった解答を確認するのではなく、次の科目に向けて確認や勉強を行う過ごし方をしてください。また、顔見知りの友だちがいてもおしゃべりせず、騒がないことも重要です。受験生の姿勢や態度も見られていますから、気を抜かないほうがよいですね。周りの受験生も集中したい、復習したいという気持ちのはずですから、自分中心にならず、迷惑をかけないことも大切です。
《船田るみ子》

船田るみ子

北海道生まれ、フリーランスのコピーライターとして活動中。興味がある分野は、ニューロダイバーシティを含め教育、美術、建築、スポーツ(野球)、NFT、Web3など。企画・編集協力として、日めくり型書籍『年がら年中長嶋茂雄』(ベースボール・マガジン社刊)がある。Podcastを聞きながらのランニングが日課。

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