大学の世界展開力強化事業の中間評価、東大・京大など5大学がS評価

 文部科学省は3月10日、「大学の世界展開力強化事業」平成24年度採択分の14プログラムについて、中間評価を公表。東京大学の「アジア都市環境保健学際コンソーシアムの形成」など、5大学の構想が優れた取組状況との評価を受けた。

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 文部科学省は3月10日、「大学の世界展開力強化事業」平成24年度採択分の14プログラムについて、中間評価を公表。東京大学の「アジア都市環境保健学際コンソーシアムの形成」など、5大学の構想が優れた取組状況との評価を受けた。

 同事業は大学教育のグローバル展開力の強化を目的に、アジア・アメリカ・ヨーロッパなど国や地域の間で、質保証を伴った日本人学生の海外留学と外国人学生の受け入れを推進する国際教育連携の取組を支援している。中間評価は事業開始2年経過後に実施され、取組状況などを評価するとともに事業の目的が達成されるよう適切な助言を行い、効果的な事業実施を促す。

 平成24年度採択分はASEAN諸国等との大学間交流形成支援の14プログラム。平成24年度と平成25年度の取組状況に加え、大学が積極的に記載する事項については調書提出時までのものを対象として、5段階(S~D)で評価した。

 S評価にあたる「優れた取組状況であり、事業目的の達成が見込まれる」とされたのは、東京大学、東京医科歯科大学、京都大学、千葉大学、九州大学の5つの構想。東京大学は「アジア都市環境保健学際コンソーシアムの形成」、東京医科歯科大学は「東南アジア医療・歯科医療ネットワークの構築を目指した大学間交流プログラム」に取り組んでいる。

 そのほかは、北海道大学などの6構想がA評価(継続により、目的達成が可能と判断)、慶應義塾大学などの3構想がB評価(達成には助言等を考慮し、より一層の改善と努力が必要)となった。

 事業全体では、アカデミック・カレンダーの相違による交流期間の制限、複数大学との間で共通の単位互換制度を適用することの困難さなどが課題としてあがったが、全体的には当初の計画通り順調に進んでいると評価された。特に、平成25年度末までに14プログラムにおいて交流した学生数は、派遣された日本人学生が1,105人、受け入れた外国人留学生が753人。達成目標(日本人学生:957人、外国人留学生:682人)を大きく上回る結果となった。

 中間評価や各大学の構想は、日本学術振興会のホームページに掲載されている。
《黄金崎綾乃》

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