【高校受験2015】大阪府立高校入試後期<英語>講評…昨年と同構成

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 平成27(2015)年度の大阪府立高等学校後期入学者選抜の学力検査が3月16日に行われた。近畿圏で多数の塾を展開する第一ゼミナールの協力を得て、実施された学力検査より英語の問題を講評する。

◆後期選抜<英語>講評(第一ゼミナール提供)

 構成は昨年度と変化なく、A選択は「適語選択・短めの読解・対話文読解・自由英作文」の出題、B選択は「対話文読解・長文読解・自由英作文」の出題になっています。ただし、対話文読解と自由英作文はAB共通問題として出題されています。読解問題では「文の流れを理解する出題」が配点の多くを占めています。また、「日本語記述解答」や「和文英訳」も例年通りの傾向で出題されています。

 読解問題の語数の変化は以下の通りで、ほとんど変化は見られません。
  A選択1-II:2014年度(267語)→2015年度(309語)
  共通問題:2014年度(440語)→2015年度(456語)
  B選択3:2014年度(699語)→2015年度(624語)

 「自由英作文」においても、30語程度の英語で書く形式が定着しています。「意見」と「その理由」の2点を記述する問題です。

[A選択]
1.融合問題
[I]適語選択
 「本文」と「メモ」を見比べ、内容的に合うものを選択する問題です。「○2」では前置詞、「○4」では比較構文の「like A the best」が出題されており知識を問う問題もありました。

[II]短めの読解問題
 (1)(3)では文脈に合う動詞や1文の選択、(2)(4)では代名詞が表す具体的内容の把握、(6)は内容一致の問題でした。文の流れを理解し、しっかり読解していくことが必要です。

 (5)は英問英答の出題でしたが、「○1」では疑問詞句が主語になる問題が出題されており、文の構造をしっかりと理解しているかがポイントです。「○2」もthe one hundred yen coinを答えではitに置換できていたかもポイントです。

2.対話文読解(B選択の1.と同一問題)
 上記同様に、(1)(3)では文脈に合う動詞や1文の選択、(4)(5)では代名詞が表す具体的内容の把握、(7)は内容に合うように英単語を埋める問題で、読解力が必要とされています。特に(4)では代名詞が示す内容が直前文ではなく、3文前になっていることに注意が必要です。加えて、関係代名詞の接触節(目的格の省略)を理解していないと誤答を招く可能性が出てきます。

 (2)では「生まれた」be bornを答える問題で、受動態の知識定着が問われています。また時制の間違いにも十分な注意が必要です。

 注目問題としては(6)の10語程度の和文英訳の出題です。

 主な文法は、接続詞that +SV、主語になる動名詞(doing)、第5文型(make+O+C=比較級)の3つを融合した問題です。各単元の文法をしっかりと身につけておく必要があります。

 特にI think that doing~は、昨年に続き2年連続の出題となりますし、make+O+C(OをCにする)は、前後期とも定番で、C=interested(分詞)やbetter(形容詞の比較級)の出題が目立ちますので、過年度の問題に精通しておくことが求められます。

3.自由英作文(B選択の2.と同一問題)
 留学生から英語での相談「日本語をどのように話したらいいのかを学ぶ良い方法」に答える30語程度の英作文です。質問は、「どのような方法をすすめますか」とあるので、具体的な内容が必要となります。また、「その方法をすすめる理由」とあるので、2点の内容を含めた英文を書かなければなりません。

[B選択]
1.対話文読解(A選択の2.と同一問題)
2.自由英作文(A選択の3.と同一問題)
3.長文読解問題
 (1)では文脈に合う1文を選択する問題で、直後の文を確認することで解答できます。(3)でも文脈に合うように3つの選択肢を、前後と意味がつながる内容に並び変える問題です。代名詞が指すものが何なのか、具体的な名詞をイメージして読み進めていく必要があります。(6)は5つの選択肢の中から、内容と一致している問題を2つ選択する問題です。選択肢の英文も40語程度あり、スピーディーに読み進めていく必要がありますし、それなりの語数があることから、正しい情報と誤った情報を判断することが求められます。以上のように、配点26点中13点が「読解力」を求める問題ですから、英文を読む力を日頃からつけておく必要があります。

 注目問題としては、(2)(4)(5)です。

 (2)は内容を理解し、簡単な計算が必要な問題です。put A to B(AをBに置く)という表現が用いられていますが、AとBが関係代名詞節で修飾を受けることにより、文の構造が複雑になっています。これまでにも間接疑問文の主語が後置修飾を受けるなど、同じような傾向が見られます。

 (4)は「道夫が、今なお人々がそろばんに関心をもつことの理由と考えていること」を日本語記述する問題です。問題に「理由」とあるからといって、解答を「~から、~なので」としないことがポイントです。問われているのは、「考えていること」とあるので、解答は、「~こと」と体言止めにする点に注意が必要です。alsoは内容的につながったことを並立する場合に用いる副詞なので、前後2つの内容を解答しなければなりません。「~できること と ~できること。」と解答してもよいでしょう。

 また、前置詞with(「道具を表す」~で、~を使って)や副詞even(~さえも)が出題されており知識を問う問題でもありました。

 (5)は20語程度の和文英訳の出題です。主な文法は、過去分詞の後置修飾、現在完了、動名詞(ways of doing)、代名詞。ways of doingは、昨年に続き2年連続の出題となりました。特に、「変えてきた」という表現を過去形で表記する誤答に気を付ける必要があります。現在もなお継続されていることなので、現在完了で表現する必要があります。

[リスニング(AB共通)]
 リスニングする内容のほぼすべてが、中2までの英語となっています。対話文を聞いて「○1」質問に対する答えの1文を選択 「○2」絵を見て選択 「○3」1週間の予定として一致するものを選択 「○4」数を尋ねる疑問文に対して答えを選択 「○5」内容に一致する答えを選択 と難易度は高くありません。他には地図を見ながら内容と一致するものを選択する問題や交通手段を問われる問題も出題されています。事前に設問や絵・図に目を通しておき、メモをとるようにするといいでしょう。

※丸数字を「○1」「○2」などと表記しています。


 第一ゼミナールは、近畿圏を中心に小学生から高校生を対象に集団・個別指導塾を展開している。独自の教育メソッドである意欲喚起教育EMS(the Educational Method of Self-motivation)を展開し、生徒の学習意欲を高め、成績向上に結びつける教育を推進するとしている。
《編集部》

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