【高校受験2015】大阪府立高校入試後期<理科>講評…昨年より難化

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 平成27(2015)年度の大阪府立高等学校後期入学者選抜の学力検査が3月16日に行われた。近畿圏で多数の塾を展開する第一ゼミナールの協力を得て、実施された学力検査より理科の問題を講評する。

◆後期選抜<理科>講評(第一ゼミナール提供)

 構成としては大問1生物、大問2化学、大問3地学、大問4物理となっており、例年同様の出題となっています。

 例年の出題と比較し、難度・問題数に変化がありました。問題は難化し、問題数は昨年と比較し8問増加していました。解答用紙を見る限りは、問題数が増加していないように見えますが、これは完答問題が増加したことによるものです。

 また、問題文が長く実験が多用される出題には変化はありませんでしたが、今年は長い問題文に多くの設問に関するヒントが散りばめられており、設問を読むだけで答えの予想ができる昨年までとは大きな違いがあります。

 来年はさらに入試制度が変化します。基礎基本を確かめようとする理科から本質を見極めようとする理科へ質の変化を感じさせる入試問題となっています。

1 生物

 中1内容の植物と中2内容の人体を融合させた出題となっています。問題文ではバナナの甘みが増すのは酵素のはたらきによりデンプンが甘味成分へ分解されること、ヒトの消化でも同じような酵素があることが記載されています。その上で、若いバナナと熟したバナナのヨウ素反応写真を提示し、若いバナナの結果を選択させる出題をしています。問題文を読みこめば、デンプンが多い結果を選択するだけの問題ですが、実験結果から提供される情報をどこまで答えに反映できるかが高得点へのポイントと言えます。

2 化学

 水溶液の識別に関する出題です。複数の実験結果から与えられた未知の水溶液がどれに該当するかを見極める問題です。実験では硫酸と水酸化バリウムの組み合わせで中和反応を行っており、この反応で生じる塩の化学式なども問われています。教科書で頻繁に目にする化学式だけでなく、幅広く化学式や化学反応式を理解しておく必要があります。また、イオンでは水溶液滴下中の混合液のイオンの数の変化などもイメージできるところまで理解できなければ解答できない問題もあり、難化傾向となっています。

3 地学

 中1~中3で学習する内容を融合させた出題となっています。メインの出題は中2で学習する天気ですが、所々に中1の火山や中3の天体が盛り込まれています。出題内容そのものは難しいものではありませんが、学年に偏りなく理解を深める必要があります。

4 物理

 中1内容の浮力が出題されています。この単元は久々の出題でした。出題内容については、「ばねののびと浮力の関係」「浮力から水圧を求める」「液体の密度による浮力の変化」など発展的な内容が多く扱われています。得点率を上げるためには、丸暗記ではない、本質を理解した深い知識が必要となります。


 第一ゼミナールは、近畿圏を中心に小学生から高校生を対象に集団・個別指導塾を展開している。独自の教育メソッドである意欲喚起教育EMS(the Educational Method of Self-motivation)を展開し、生徒の学習意欲を高め、成績向上に結びつける教育を推進するとしている。
《編集部》

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