--大学入試に向けた、準備や勉強はいつ頃から始まりますか。竹鼻先生:学校の成績が不十分なまま大学に合格することはありえません。その意味では、大学入試に向けての準備は日頃の授業、つまり中1から始まっていると言えます。卒業生のなかには毎年、学校の授業だけで現役で東大や医学部に合格する子がいます。高2から放課後に実力養成講座を開いているので、不安なら、それを活用すれば問題ありません。--キャリア教育はいかがですか。竹鼻先生:キャリア教育は中2から行われ、本格的な大学受験指導は高校から行います。将来のビジョンがなければ、今なぜ勉強しているかわからなくなるでしょう。今の学びが将来につながることを理解してもらえるのは中2以降との考えによるものです。 昨年は、卒業生を迎えたキャリア教育として、OGインタビューを新たに試みました。結婚・出産・育児も経験した女性など、さまざまな世代の卒業生が協力してくださいました。社会で働く厳しさなども伺うことができ、今後も続けていきたいと思っています。--生徒や受験生に一番人気がある行事は何ですか。竹鼻先生:文化祭ですね。豊島岡の文化祭は模擬店などはなく、クラブ活動の発表の場となっていますが、受験生の豊島岡への憧れを強めるきっかけになっている行事であるようです。 それから、毎年8月にある受験生対象のクラブ体験教室も人気です。すべてのクラブではありませんが、いくつかのクラブの体験ができる貴重な機会です。豊島岡には、後輩のためや受験生のために行動するのが大好きな生徒が多いので、その熱意や好意からクラブ体験教室で受験を決めたという子もいます。--保護者の方からは、どういったご意見がありますか。竹鼻先生:豊島岡に入学する新入生の多くは、塾の勉強には慣れていますが毎日課される学校授業の予習・復習に慣れていないことが多く、学習の習慣づけに時間がかかるようです。中2になると慣れて、効率よく勉強できるようになりますが、最初は勉強の仕方がわからないため、多くの生徒が苦労しているようすをよく目にします。 一方で、保護者の方からは、「とても丁寧に授業を教えてくれている」という声を頂いています。「子どもが楽しく通わせてもらっていて、嬉しい」という声もありますね。