東京大学は4月21日、成績評価に関連する資料が外部から閲覧可能な状態であったと発表した。同大大学院情報理工学系研究科の教員が実施したシステム変更の誤操作により、講義の受講者だけが知るURLをたどることで、4月6日より13日朝まで閲覧が可能となっていた。 東京大学大学院情報理工学系研究科の教員が4月6日より行った研究室のローカルサーバーのシステム変更とその際の誤操作が原因で、その教員が担当した一授業科目の成績評価に関連する資料が外部から一時的に閲覧可能な状態になっていた。4月13日の朝に学生からの通報を受け、直ちにデーターの削除を行い、Googleのキャッシュ削除も完了したという。 閲覧可能な状態になっていた資料は、その講義を受講した学生136名の氏名、学籍番号、成績を記した教員のメモであった(136名のうち70名は氏名、学籍番号、成績、残り66名は氏名、学籍番号)。ファイル内に記されている学生には、文書で報告を行うとともに謝罪した。なお、現時点では、この件による個人情報の不正使用などの事実は確認されていないという。