子どもの飛び出しを警告、交通安全ビーコンシステム

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「キッズビーコン」「シルバービーコン」の試作機の数々。400MHz帯と10.5GHz帯のデュアルバンドモデルとそれぞれの周波数帯のみのシングルバンドモデルが展示されていた
  • 「キッズビーコン」「シルバービーコン」の試作機の数々。400MHz帯と10.5GHz帯のデュアルバンドモデルとそれぞれの周波数帯のみのシングルバンドモデルが展示されていた
  • 「交通安全ビーコンシステム」の仕組み。ビーコン技術とレーダー探知機やドライブレコーダーと組み合わせて子供や高齢者の飛び出しによる交通事故を抑止する
  • 担当者によればレーダー探知機の普及率は全ドライバーの約20%にのぼり、本技術が実用化されれば一定の効果が見込めるとのこと
  • 今後さらなる普及が見込まれるドライブレコーダーに本技術を対応させることで、より安全で安心な交通社会が実現できるかもしれない
 東京ビッグサイトで開催されていた「ワイヤレスジャパン2015」にて、テクダイヤは「キッズビーコン」(子ども向け)と「シルバービーコン」(高齢者向け)を使った「交通安全ビーコンシステム」の展示を行った。

 昨今では13年連続で減少傾向にある交通事故による死亡者数。しかし、できることなら交通事故は限りなくゼロに近づけるのが理想だ。自動車メーカーを中心にさまざまな安全運転支援システムが世に出てきているが、今回紹介する「キッズビーコン/シルバービーコン」を使った「交通安全ビーコンシステム」もそうした技術の1つとなる。

 システムの核になるのが、400MHz帯と10.5GHz帯のデュアルバンド仕様となっている「キッズビーコン」と「シルバービーコン」。2つに共通しているのは、自ら電波を発信し、市販のレーダー探知機や専用のドライブレコーダー(開発中)に受信させるという仕組み。電波をキャッチしたのがレーダー探知機なら、音や光による警告を、ドライブレコーダーなら録画を開始する。

 デュアルバンド仕様にすることで、周波数特性によるそれぞれのデメリットを相互に補完。それによりクルマの周囲40~50m圏内にビーコンを持った子供や高齢者が物陰や死角にいたとしても、レーダー探知機や専用のドライブレコーダーがしっかりと検知できる。

 担当者によれば、交通死亡事故は、クルマが時速30km以下で走行している際には激減するというデータがあり、本技術によりドライバーに徐行を促すことで、死亡事故が発生しにくい状況を作り出せるという。

 レーダー探知機は市販のものをそのまま使えるが、ドライブレコーダーに関しては、現行の市販品の場合は電波の受信機能がないので、協力企業であるFRC社に依頼して、受信機能を内蔵した専用ドライブレコーダーを開発中。子どもや高齢者が近くにいれば、撮影を開始するので、運送・運輸事業者なら、ドライバーが安全な運転をしているかを日々確認し、適切な指導や措置を取ることができる。万が一、事故が起きても、原因究明や事故の再発防止に繋げられる。

 ビーコンを使うことで、センサーやカメラを使った安全運転支援システムでは、苦手としていた物陰や死角のある道路、夜間走行時でもしっかりと子どもや高齢者の検知を行えるのが大きな特徴といえる。

 今後は、本技術の効果や課題を検証するための社会実験が予定されており、子供や高齢者に持たせる「キッズビーコン」や「シルバービーコン」及び専用のドライブレコーダーは、利用者が低コストで導入できる価格設定で2016年中の発売を目指している。

子どもや高齢者の飛び出しを警告、ビーコンを使った安全運転支援システム

《小菅@RBB TODAY》

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