DNPとマイクロソフト、紙の教材をデジタル化する実証実験を開始

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 大日本印刷(DNP)と日本マイクロソフトは6月1日、全国の小中学校でテストをデジタル化するプロジェクトを開始すると発表した。これまで紙の印刷物で提供されてきた小テストのデータを、文章作成ソフト「Word」用のデータに変換していく。

 DNPによると、中学校で1校あたり年間約2,000ページの紙の教材を使用、小学校ではそれ以上の紙の教材が使用されており、その総数は約300万ページにおよぶと推測している。小中学校では、2020年までにタブレット端末が1人1台配備される予定となっているが、紙の教材はデジタル化が遅れているのが現状だ。タブレット端末を活用したデジタルテストが普及するためには、これらをいかに早くデータファイル化できるかが重要となっている。

 この状況に対して、両社は共同でデジタル化を推進。日々の小テストやドリルをWordに変換し、タブレット端末で利用できるデジタルテストにすることで、教員が学習履歴をデータとして管理できるようになる。学習履歴データは、単純な正誤の確認だけでなく、生徒のより深い理解や個別指導に活かすことが可能だという。また、データは学校全体で管理できるため、クラスや学年の傾向を教員同士で共有し、指導計画を練り直すといった活動をより短期間で行える。

 両社は、今年度中に東京都や京都府などの自治体・学校で、Wordに変換したデジタルテストの利活用に向けた実証実験を開始。東京都内の小学校では、小学5年生向けの算数教材をはじめとする1,000ページ分、京都府内の中学校では、中学3年生向けの3教科300ページ分の教材をWord化する。そのほか、福岡県・神奈川県・埼玉県などの小中高校約10校が教材を含めた実証を予定。教材会社とも連携し、約3万ページの教材のWord化を行う。両社は3年間で1万校分のWord化を目指すとしている。

 また、DNPが提供する記述式デジタルテストの解析分析システムと、マイクロソフトの機械学習プラットフォーム「Azure Machine Learning」を組み合わせ、生徒の学習をビッグデータ化。学習予測を行い、個別指導・教材を提供するシステム・サービスの提供を目指していくという。
《黄金崎綾乃》

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