第二子の妊娠を機に、七田チャイルドアカデミーで胎教に挑戦してみた。胎教を通じておなかの赤ちゃんと向き合い、前向きな気持ちになれたおかげで、いろいろなことがうまく回り始めている。◆レッスンの流れ 七田式胎教コースでは、安定期に入っている妊婦を対象に、1回2時間のレッスンを計4回行う。レッスンでは、エクササイズで体を動かし、体をリラックスさせてから、テキストで出産や育児に関する理論を学び、イメージトレーニングをする。レッスン後は、テキストやCD、DVD教材を元に、自宅でも取り組むことができる。 エクササイズは、体内音のリズムをベースにした音楽に合わせてゆったりと体を動かす「マーメイド体操」、太極拳のミニ版「周天法」、無理のない動きで筋力や柔軟性と持久力を養う「マタニティヨガ(フェイタスヨガ)」を先生のお手本に合わせて一緒に行う。DVDにも収録されているので、自宅でも取り組むことができる。 理論は、「学び編」「食べる・暮らす編」「ママブック」の3冊のテキストで、おなかの赤ちゃんとコミュニケーションをとるための方法(語りかけ、タッチング法、絵本の読み聞かせ)や、らくらく出産方法、妊婦のための食事、環境の整え方などを学ぶ。語りかけは、おなかの赤ちゃんにニックネームをつけて、「○○ちゃん、大好き」「○○ちゃん、今日はお天気がいいね」など話しかける。最初はちょっと照れくさかったけれど、今では私だけでなく夫も息子も「○○ちゃん、おはよう」「○○ちゃん、元気?」とおなかをつつきながら語りかけ、すでに家族の一員となっている。 イメージトレーニングは、七田式オリジナルCDを聞きながら、羊水をきれいにするイメージやスルッポン出産をイメージしたり、おなかの赤ちゃんとコミュニケーションしたりして、出産への不安を軽減させる。また、自分の気持ちをイメージしながらの塗り絵、色・形当て、カード遊び、語りかけなどの感覚遊びを楽しむ。◆逆子が直った! 最初は「おなかの赤ちゃんに語りかけって意味があるのかなぁ」と疑問に思っていた。妊婦検診で逆子だと判明し、「○○ちゃん、頭は下だよ」と毎日語りかけていたところ、赤ちゃんのしゃっくりがおなかの下のほうで感じられ、足でおなかを蹴るようすがおなかの上のほうで感じられるようになったので、「もしかして逆子が直ったのでは」と嬉しくなった。次の検診でエコー検査したところ、思ったとおり逆子が直っていた。◆胎教のおかげ(?)で仕事も順調 胎教教室に行く日の朝、なかなかうまくまとまらない記事があり、書きかけたまま教室へ。エクササイズで頭と体の緊張がほぐれ、イメージトレーニングで右脳が活性化されて、頭がすっきりした。そのおかげか、うまくまとまらないと悩んでいた記事をスラスラ書き終えることができた。おなかの赤ちゃんが力を貸してくれたのかもしれない。◆上の子への影響 5歳の息子は、赤ちゃんが生まれることを知ってから、今までよりも親に甘えるようになり、ひとりでできることも「お母さんやって」と赤ちゃん返りをするようになってしまった。胎教教室で教わった「おなかの赤ちゃんへのプラスの言葉」を5歳の息子に語りかけてみたところ、少しずつ心が安定して、お兄ちゃんになる意識が芽生え始めたようだ。◆胎教を通じて 仕事や家事・育児に追われる日々の中で、胎教を通じておなかの赤ちゃんと向き合う時間を作ることができ、前向きな気持ちになれてとてもよかった。また、レッスンでは、赤ちゃんに愛情を伝えることの大切さや出産にあたって気を付けたいことなど、「1人目の妊娠中に知っていたら出産・育児をもっと楽しめたのに」と思う要素がたくさん盛り込まれていた。どんな子が生まれてくるのかと思うとワクワクして、出産が楽しみになってきた。 子育て・教育の方法には、七田式のほか、久保田式や公文式、ヨコミネ式、モンテッソーリ、シュタイナーなどさまざまあるが、「これじゃなきゃいけない」とがんじがらめになるのではなく、いろいろかじってみて、自分がいいと思った部分を子育てのヒントに取り入れていきたいと思う。