国立教育政策研究所は、冊子「いじめに備える基礎知識」を作成した。教職員に向けて、いじめに対する正しい認識、適切な対応などについて解説している。「いじめに関する研修ツール」もリニューアルし、公開している。 全国のほとんどの学校で「学校いじめ防止基本方針」が策定されているものの、意図や内容が全教職員の意識や行動まで浸透していないことから、いじめについて改めて解説しようと、同研究所生徒指導・進路指導研究センターが作成した。 いじめの定義、小中学生の追跡調査データを基にした発生実態、いじめを起きにくくする居場所づくりなどについて、わかりやすく解説。早期発見や早期対応で大切なポイント、学校いじめ防止基本方針の点検・見直しに関しても紹介している。 「いじめに関する研修ツール」は、「自己点検シート」「点検内容の解説」「研修会アンケート」の3点がセット。教職員が、いじめに対する認識や取組みを自己点検した上で、研修会の話し合いで活用できるよう工夫されている。 「いじめに備える基礎知識」と「いじめに関する研修ツール」は、同研究所のホームページで公開している。