文部科学省は9月2日、平成28年度国公立大学入学者選抜の概要を公表した。入学者選抜を実施する国公立大学は、前年度より12学部多い166大学575学部。国立、公立を合わせた募集人員は、前年度より272人少ない12万4,753人となっている。 数値は、平成27年7月末現在のもの。各大学が7月末までに公表した入学者選抜要項など基に概要を取りまとめ、公表した。 平成28年度に入学者選抜を実施する大学・学部は、国立が前年度より10学部多い82大学395学部、公立が前年度より2学部多い84大学180学部。大学数に変動はなかった。国公立全体では、166大学575学部。 募集人員は、国公立全体では前年度より272人少ない12万4,753人。このうち国立は9万5,760人(前年度比376人減)、公立は2万8,993人(前年度比104人増)となっている。 一般入試の試験教科数は、国公立ともに5教科を課す大学・学部が多く、国立で93.4%、公立で60.6%を占めている。個別学力検査を課す場合、国立は2教科を課す学部が44.1%、公立は1教科を課す学部が38.9%と多い傾向にある。 アドミッション・オフィス(AO)入試は、京都大学などが平成28年度から新たに導入することから、国立で前年度より3大学17学部増え、50大学156 学部(39.5%)となった。国公立全体では、75大学190学部(33.0%)でAO入試が実施される。 推薦入試は、東京大学などが平成28年度から新たに導入する結果、国立で前年度より2大学13学部増え、77大学279学部(70.6%)となる。国公立全体では、159大学448学部(77.9%)において実施される。