H26年度体力テスト、小中高生合計点が過去最高…向上傾向続く

 文部科学省スポーツ庁が10月11日に公表した平成26年度体力・運動能力調査結果によると、6~19歳では、直近17年間でほとんどの年代で緩やかな向上傾向にあり、多くの年代で過去最高の合計点となったことがわかった。

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  • 新体力テスト合計点の平成10~26年度における順位
  • 平成10~26年度の体力・運動能力の推移
 文部科学省スポーツ庁は10月11日、平成26年度体力・運動能力調査の結果を公表した。結果によると、6~19歳では、直近17年間でほとんどの年代で緩やかな向上傾向にあり、多くの年代で過去最高の合計点となったことがわかった。

 公表された平成26年度体力・運動能力調査結果報告書によると、小学生(11歳)、中学生(13歳)、高校生(16歳)に実施した平成10~26年度の17年間の新体力テスト合計点の推移では、ほとんどの年代で緩やかな向上傾向にあり、多くの年代で過去最高を記録した。

 総合的な指標である新体力テストの合計点では、平成26年度は小学生(11歳)の男子で第3位となっている以外は、小学生(11歳)女子、中学生(13歳)男女、高校生(16歳)男女で過去最高の合計点を示した。また、17年間の合計点上位3位が平成22年度以降にほぼ集中しており、直近の5年間において向上傾向が維持されていることがわかった。

 しかし、長期的にみると、握力や走、跳、投能力にかかる項目は、体力水準が高かった昭和60年頃と比較すると、中学生男子の50メートル走とハンドボール投げ、高校生男子の50メートル走を除き、依然低い水準になっている。一方、17年間の各項目の能力の推移では、握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とびでは、男子の握力を除くすべての項目で横ばいまたは向上傾向がみられた。

 また、20メートルシャトルラン、持久走、50メートル走、立ち幅とび、ソフトボール投げ・ハンドボール投げでは、小学生男子の立ち幅とびとソフトボール投げ、高校生男子のハンドボール投げを除くすべての項目で横ばいまたは向上傾向がみられた。
《勝田綾》

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