2016年度大学入試センターが2日目を迎えた。1月16日に1日目の最終教科「外国語」が終わると、英語の受験者らが「センター英語、物語文に感動」とSNSに投稿したことが話題になった。これまでのセンター試験で受験生に感動を与えた出題を振り返る。◆ジョンおじさんがシェフになったきっかけ「外国語」英語(2016年実施) まず、話題になった今年の出題。東進ドットコムによると、ここ数年の出題形式であった複数の文書の読解問題から出題傾向が大きく変化し、「物語文が復活」した。語り手の叔父の幼少時代を振り返りながら、叔父が一流のシェフを目指すようになったきっかけが述べられている。問題をうまく読み解いた受験生は「感動した」「良い話だった」とSNSに投稿し、2016年センター試験初日を気分上々で終了したようす。◆受験生のみなさん、頑張って「現代社会」(2011年実施) 公民教科のうち、「現代社会」を選択した受験生が「第1問の最後に感動」と感想を述べ、ネット上で話題に。問題は音楽番組での司会進行役の発言を読み問いに答えるもの。本文内にはプリンセス・プリンセスのヒット曲「Diamonds」も登場。 大きな話題を呼んだのは、問題本文最終段落で司会進行役が次の曲を紹介する一文。受験生に向かい「それでは皆さん、がんばって下さい!」との記載に、問題文とは理解しつつも自分にエールを送ってもらったかのようだったと元気づけられた受験生が多かった。◆デュークとの出会いと別れ「国語I」(2001年実施) 現在は短編集として出版されている江國香織「つめたいよるに」収録の「デューク」が出題された。愛犬が死んでしまった翌日に起きた不思議な出会いと別れをテーマに、受験中に涙をこらえられなかった受験生が続出したという。 一部、集中力をそぐような出題はいかがなものか、という意見もあったようだが、現在の受験生には「デューク」のような「身近な話題」を待つ者もいる。SNSでは、芥川賞を受賞したピース又吉直樹の「火花」が出題されないか、期待する書き込みもあった。
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