京大法科大学院、面接による「法学未修学者特別選抜」を実施

 京都大学は2月26日、京都大学法科大学院の平成29年度入学者選抜(平成28年実施)から「法学未修学者特別選抜」を実施することを公表。他学部出身者または社会人が対象で、未修者枠で現在行われている小論文試験ではなく、適性を審査する面接試験が行われる。

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  • 平成29年度法科大学院入学者選抜「法学未修者特別選抜」の新規実施について
 京都大学は2月26日、京都大学法科大学院の平成29年度入学者選抜(平成28年実施)から「法学未修学者特別選抜」を実施することを公表。他学部出身者または社会人が対象で、未修者枠で現在行われている小論文試験ではなく、適性を審査する面接試験が行われる。

  京都大学法科大学院は、平成28年度入学者選抜にて法学未修者枠として35名程度を募集している。新たに実施される法学未修学者特別選抜は、そのうち10名程度を募集するもの。特別選抜では、現在の法学未修者枠で実施している小論文試験は行わず、法曹となる者としての適性を審査する面接試験を実施。試験室で提示する題材にもとづく試問と出願者の提出書類に関する試問となっており、法律学の知識の有無を問うものではない。

 出願資格を要するのは、他学部出身者または社会人に限られている。他学部出身者は、大学で法律学以外の学問分野を専攻していた者で、主として政治学等の隣接分野を学修した者、卒業見込みの者を含む。社会人については法学部出身者も可で、法科大学院入学以前に、少なくとも1年程度、主として学業以外の活動に従事した経験を有することになる者となっている。

 平成29年度入学者選抜における出願期間は平成28年8月18日から25日まで、面接試験は京都市内と東京都内の2会場で9月25日に実施を予定している。第一段階選抜は、適性試験の成績、学部の成績証明や出願書類などを総合的に考慮して行い、最終合格者の決定はそれらとともに面接試験の成績を総合的に考慮して行われる。

 なお、現在の法学未修者枠は「法学未修者一般選抜」となり、従来と同様の方法で実施される。法学未修者特別選抜に出願した者でも、法学未修者一般選抜または法学既修者枠の入学者選抜に出願できる。

 具体的な内容については、平成28年4月から5月上旬に公表・配付開始を予定している募集要項にて確認できる。また、4月9日に京都大学にて入試説明会を開催する。詳細は後日、京都大学法科大学院ホームページに掲載。6月または7月には、京都大学のほか都内でも開催を予定している。
《黄金崎綾乃》

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