「存在まるごと、大好きよ」子どもに伝えたい、教育学博士がアドバイス

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発達心理学の専門家、気持ちが不安定だと「健康にも良くない」と断言
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  • 渡辺弥生教授の講演資料
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 3月3日、都内にて、『ワコール「10歳キラキラ白書」発表会』が行われ、10歳前後の“子どものキモチ”について、教育学博士の渡辺弥生教授(法政大学文学部心理学科)が、自身の考えを述べた。

 渡辺教授は、発達心理学、発達臨床心理学、学校カウンセリングの研究に従事。これまでに、子どもの発達に関連した書籍を多数執筆している。

 発表会に出席した渡辺教授は、「10歳で急に、頭の中の細胞が変わってくるわけではなく、個人差があります」と言い、子どもの気持ちが、どのように発達していくのか、丁寧に話し始めた。

 渡辺教授は、「今、どんな気持ちですか? と聞かれると、大人でも嬉しいですとか、悲しいですとか、ひとつ気持ちを言うだけで終わるんですが。嬉しいけど、なんかちょっと不安とか、自分の心の中に、楽しい気持ちと楽しくない気持ちが、同時に働くことってあるんだ、不思議だな、と思いだすのが10歳ぐらいです」と説明。

 続けて、渡辺教授は「自分の考えは、他の人とちょっと違うんじゃないかとか。自分の恋愛とか恋って、他の人とは異質な、違ったものなのではないかっていう、自己中心的な思考をする。ちょっとオデコにニキビができただけでも、通りですれ違った人は、私のニキビを見てたとか。頭の中で、想像上の人を浮かべて悩んじゃうみたいなところも、けっこう出てくる」と言い、具体的な心理を紹介した。

 また、10歳前後になると、幼少期のころと比べて、自分の気持ちを家族に話さなくなる傾向があるが、そういった子どもに対して、大人は「難しい年ごろになったなあ」「わからない」という、少し子どもを遠ざける気持ちになる人が多いことを指摘。

 このあと、渡辺教授は「感情のイライラって伝染するんですよね。家族全体がイライラしたりっていうことになるので。(子どもの)気持ちが不安定ですと、記憶もいい加減だし、適切な判断もできなくなるし、人間関係、親子関係も悪くなります。身体の健康にも良くない」と断言した。

 そして、渡辺教授は、10歳前後の子どもは、他人の期待に応えられない自分をすぐに卑下し、自分を責めてしまう、危うい心理状態になりやすいことを話し、「大変良い(Very Good)を求めるのではなくて、まあ、こんなものでいけてるんじゃないかな(Good Enough)っていうぐらいの感覚をもってもらいたい」と伝えた。

 最後に、渡辺教授は、「条件付きで、いい子だったら愛してあげるけど、条件を満たさないあなたはちょっと好きじゃない、みたいな。そういう関わり方じゃなくて、存在まるごと、大好きよっていう、そういうメッセージを、周りの大人が(10歳前後の子どもたちに)あげることができれば、大事な気持ちや安心感が得られる」と話していた。

発達心理学の専門家、気持ちが不安定だと「健康にも良くない」と断言

《ダイエットクラブ編集部》

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