神戸市とNTTドコモ、子ども見守りサービスなど連携協定締結

 神戸市とNTTドコモは4月18日、ICTやデータの活用に関する連携を通じて地域におけるさまざまな社会課題の解決を図ることを目的とする「ICTおよびデータ活用に関する事業連携協定」を締結したと発表した。今後、子どもの見守りサービスといった実証実験を行う予定。

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子ども見守りサービス実証実験(イメージ)
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 神戸市とNTTドコモは4月18日、ICTやデータの活用に関する連携を通じて地域におけるさまざまな社会課題の解決を図ることを目的とする「ICTおよびデータ活用に関する事業連携協定」を締結したと発表した。今後、子どもの見守りサービスといった実証実験を行う予定。

 神戸市は2015年度もドコモを含むNTTグループと協力し、市内でのICTやデータを利活用したまちづくりに取り組んできた。協定締結により、「先進的データ活用サービスの実証」「庁内向けデータ活用啓発活動の実施」「ICTを利活用できる地域人材の育成」の3分野について具体的な実証実験や取組みなどを行う。

 「先進的データ活用サービスの実証」では、市民が安心して暮らせるまちの実現に向けてBLE(低電力ブルートゥース)タグの活用による子ども・高齢者向けの地域見守りサービスの実証実験を実施する。実施期間は2016年度上期中に開始予定。神戸市の特定エリアの小学生やその家族に参加してもらい、BLEタグをもった子どもが小学校・福祉施設・公共施設・地元大手私鉄・地下鉄駅などの公共交通機関といった検知ポイントとなる定点設置の受信機の近くを通過することで位置情報をサーバーに通知し、子どもの見守りを可能にする。

 さらに、定点設置の検知ポイントだけでなく、地元タクシー協会や大手運送会社の運転手、大手保険会社や地元大手生鮮品販売会社の営業担当者、自転車防犯サービスの運営会社など、指定のスマートフォンも検知ポイントとして活用することにより広域での検出ネットワークを形成し、発見精度の高い見守りを実現するという。実証実験の結果をもとに、将来的には高齢者や障がい者などの見守りや移動支援などを可能にしたい考え。

 そのほか、「ICTを利活用できる地域人材の育成」として市内の中学生・高校生などを対象としたICTおよびデータ活用に関する勉強会や市民エンジニアの育成に向けた事例研究会、コンテストなどを開催予定。実証実験や取組みを通じて、市内のさまざまな社会課題の解決を図りたいとしている。
《畑山望》

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