【全国学力テスト】問題・正答例を公開…遠足やEVなど身近な題材で考察

 平成28年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が4月19日、地震の影響で中止となった熊本県や宮崎県の一部などを除き、全国一斉に実施された。国語と算数・数学では、学校生活など身近な題材から考察させる問題が多く出題された。

教育・受験 小学生
 平成28年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が4月19日、地震の影響で中止となった熊本県や宮崎県の一部などを除き、全国一斉に実施された。国語と算数・数学では、学校生活など身近な題材から考察させる問題が多く出題された。

 全国学力テストの対象は、小学6年生と中学3年生。教科は国語と算数・数学で、知識に関する問題A、活用に関する問題Bで構成されている。学習意欲や学習方法、学習環境、生活習慣などに関する質問紙調査は、児童・生徒と学校に対して行われた。

 小学校の国語では、全校集会、遠足、学級活動など、学校生活を基にした問題が多く出題された。問題Aでは、与えられた文章や図などから正しい内容や情報を読み取る力、問題Bではさらに自分の考えをまとめて書くことなどが求められた。

 小学校の算数は、「数と計算」「量と測定」「図形」「数量関係」の指導内容からバランスよく出題された。問題Bでは、2校の小学校の図書貸出冊数について、各校図書委員の話し合いやグラフの対比から、情報を読み取り、数を使って記述することが求められた。

 中学校の国語Aでは、文章問題のほか、スピーチや話し合いの内容から聞き手の立場を読み取る出題があった。国語Bでは、目的に応じて情報や文章をとらえ、自分の考えやその根拠を明確にして書くことが問われた。

 中学校の数学Aでは、分数と小数、図形、比例、一次関数など、小学6年生から中学2年生までに身に付けておくべき問題を焦点化して出題。数学Bでは、電気自動車(EV)とガソリン車を比較し、車両価格と充電代・ガソリン代から総費用が等しくなる使用年数を数学的に考察させた。

 全国学力テストの調査問題、正答例、解説資料、質問紙調査の質問紙は、国立教育政策研究所のホームページで公開されている。
《奥山直美》

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