日本数学検定協会は6月2日、4月17日に実施された「実用数学技能検定(数学検定・算数検定)」の個人受検結果を取りまとめ公表した。合格率7%の数学検定1級には受検当時13歳の合格者がおり、最年少記録をぬりかえている。 4月17日に実施された「実用数学技能検定」の個人受検志願者総数は2万1,069人にのぼり、初の2万人超えとなった。年代別では、中・高校生にあたる10歳代がもっとも多く、1万3,685人と全体の65%を占めている。階級別では3級(中学校3年程度)が最多、1級(大学程度・一般)とかず・かたち検定を除いた階級すべてに1,000人以上の志願者がいたという。 全階級において対象学年より低い学年の受検者が合格しており、特に1級では受検当時13歳の受検者が合格。これまでの1級の最年少記録である14歳を1歳更新した。この1級最年少合格者は合格通知を受けて、「1級ともなると見直しする時間がなく、提出後にミスに気付いた。不安もあったため、合格だとわかったときは本当に嬉しかった」「これからも積極的に数学のイベントやコンクールに参加していきたい」と協会に抱負を寄せたという。 各階級の最年少合格者をみると、準1級(高3程度)は12歳、2級(高2程度)は11歳、準2級(高1程度)は9歳と、準2級以降の最年少合格者はすべて10歳未満。10歳未満の志願者数をみると、数学領域である1級から5級(中1程度)まで合計60人が受検していた。 また、志願者の最年長者では、91歳が2級に挑戦していたという。60歳以上の志願者も各階級で多く見受けられ、生涯学習の進展のようすがうかがえる受検結果になった。 次回の個人受検は7月24日、日本数学検定協会の公式サイト、コンビニエンスストア、書店などから、6月21日までに申し込む。