【高校受験2017】神奈川公立高校入試にマークシート導入、湘南ゼミナールに聞く対策や夏の過ごし方

 受験生にとっては最後の夏休み。それをどう過ごすか、どのような対策をするか。おそらくその違いは来年の入試結果に現れてくるだろう。また、神奈川県の場合、2017年入試から導入を検討しているマークシート対策も気になるところだ。

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「湘南ゼミナール」教務本部教務部部長の伊藤圭以氏(左)と進路情報戦略室長進路指導コーチ・共育コーチの金澤浩氏(右) (撮影:稲葉九)
  • 「湘南ゼミナール」教務本部教務部部長の伊藤圭以氏(左)と進路情報戦略室長進路指導コーチ・共育コーチの金澤浩氏(右) (撮影:稲葉九)
  • 教務本部教務部部長の伊藤圭以氏 (撮影:稲葉九)
  • 進路情報戦略室長進路指導コーチ・共育コーチの金澤浩氏 (撮影:稲葉九)
  • 湘南ゼミナールオリジナル「デイリースケジュール」。塾生はこれで日々の学習計画を立てたり、学習の進捗度を把握している (撮影:稲葉九)
  • 「湘南ゼミナール」教務本部教務部部長の伊藤圭以氏(左)と進路情報戦略室長進路指導コーチ・共育コーチの金澤浩氏(右) (撮影:稲葉九)
  • 平成29年度神奈川県公立高等学校の入学者の募集および選抜日程 (撮影:稲葉九)
  • マークシート導入に向けたスケジュール (撮影:稲葉九)
  • マークシート方式の例 (撮影:稲葉九)
◆秋以降に大きく影響する夏の過ごし方…必要なのは「勉強習慣」

--夏も含めれば、入試まで残り約半年。志望校合格のためには、どのように夏休みを過ごせば良いですか。

伊藤氏:受検前最後の長期休暇ですから、残り半年を乗り越えていくための勉強習慣をつけてください。多くの3年生にとって、7月は部活動を引退する時期とも重なります。生活パターンや勉強のサイクルをうまく切り替えられるかが、志望校合格に大きく関わってきます。

金澤氏:毎朝の起床時間を決めるなどして、生活のリズムが崩れないよう、一定のサイクルを作ってください。時間割や日程表などを作成して、保護者もお子さまの起床や就寝をサポートするなど、合格に向けて一緒に生活習慣づくりに取り組んでください。起床や勉強時間の目安は、お子さまによって異なるので、画一的である必要はありません。きっちり時間を決めて管理したほうが良い生徒もいれば、項目や作業など、時間ではなく勉強量で学習を管理するほうが向いている生徒もいます。

--家での勉強時間の目安や、効果的な学習方法はありますか。

金澤氏:通塾をしていない場合の夏休み中の勉強時間の目安は、5時間から7時間が理想です。塾に通っている生徒なら、塾で勉強をする時間を含めた学習サイクルを作ることが重要ですね。塾での勉強時間も含むので、家では残りの2~3時間を確保すれば良いでしょう。先に述べた通り、一定の生活サイクルを作るため、自分で学習計画を作成し、その計画にのっとって勉強するのが理想です。

 自宅でスケジュール通りに勉強に取り組むというのは難しい場合が多いです。そのため、湘南ゼミナールでは「デイリースケジュール」という表を生徒と一緒に作成して、講師が1週間単位で予定や進捗を管理、記録、チェックしています。デイリースケジュールは、先生のアドバイスを受けながら生徒が自分で作成するため、生活サイクルの管理や、学習進捗度の把握に役立ちます。講師は随時、生徒の苦手分野やはかどっていない分野がないかチェックし、家庭での学習指導も行っています。

◆難関上位校志望は講習・特訓・夏ゼミの3本立て

--湘南ゼミナールでは、まとまった勉強時間を確保できる夏期講習を実施していますね。夏期講習では、どのようなことを行うのですか。

伊藤氏:平成29年度入試に向けた中学3年生対象の夏期講習では、本格的な入試対策をスタートできるよう、入試に出題される重要事項を中心に、各科目の基礎固めや演習を行います。横浜翠嵐高校や湘南高校などの難関上位校を目指す生徒には、通常の夏期講習の授業に加えて受講する「特訓講座」も用意しています。特訓講座では、これまで学んだことの振返りや復習をベースとした入試対策を行います。

 夏に勉強のサイクルを確立させ、志望校へのモチベーションを上げるという意味では、「夏ゼミ」という4日間の合宿ゼミも有効です。3泊4日、1日10時間、ホテルにこもって集中的に勉強します。毎日テストがあるので、生徒も先生も、学習効果を定量的にチェックできます。

 夏ゼミでは、目標から逆算して1日の予定をスケジューリングします。1日の終わりには「振返り」を行い、自分が立てたスケジュールに対する課題などを抽出し、明日の時間をさらに有効活用できるよう、日々改善をしていきます。ここで身につけた勉強のスタイルや生活習慣は、その後の半年の勉強に必ず生きてきますし、ともすれば“一生モノ”のスキルになります。夏ゼミを行う前は学習に意欲的でなかった生徒が、夏ゼミ後にはまったく別人のように成長する姿もたくさん見てきました。生徒たちは、ほかの生徒との交流で、志望校を明確にしたり、高校でやりたいことがでてきたりと、お互いの切磋琢磨にもなっているようです。
《中尾真二》

中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。エレクトロニクス、コンピュータの専門知識を活かし、セキュリティ、オートモーティブ、教育関係と幅広いメディアで取材・執筆活動を展開。ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から使っている。

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