【高校受験2017】神奈川公立高校入試にマークシート導入、湘南ゼミナールに聞く対策や夏の過ごし方 3ページ目

【高校受験2017】神奈川公立高校入試にマークシート導入、湘南ゼミナールに聞く対策や夏の過ごし方

　受験生にとっては最後の夏休み。それをどう過ごすか、どのような対策をするか。おそらくその違いは来年の入試結果に現れてくるだろう。また、神奈川県の場合、2017年入試から導入を検討しているマークシート対策も気になるところだ。

教育・受験中学生

2016.6.29 Wed 16:00 PR

◆過去問はいつから始めるのが効果的？

--夏休みの頑張りは合否を左右する大事なポイントなのですね。夏休みが終われば、学校の授業も再開します。秋以降の学習で気をつけることはありますか。

金澤氏：9月からは学校の通常授業も再開し、定期テストも控えています。この夏休み明けの定期試験は内申書の評価に含まれるため、まずは定期試験対策が重要ですね。学校の授業と並行して、秋以降はより実践的な模擬試験にも挑戦すると良いでしょう。

　湘南ゼミナールでは、ほぼ毎月入試の模擬試験を実施しています。さらに、年が明けて1月に入ると、入試直前ということで、毎週模擬試験を実施しています。特色検査対策の模試も同様に、9月から始まります。湘南ゼミナールの授業でも、夏休み終了までに入試の出題範囲はほぼ終わっている前提で、9月以降は復習したことの定着、実際の入試を意識したカリキュラムになっていきます。

--過去入試問題（過去問）にはいつから取り組むのが良いですか。

伊藤氏：過去問に取り掛かるのは、冬からで大丈夫です。夏休み期間に過去問に取り組むことは勧めていません。過去問に取り組む際に重要なのは、中学1・2年生と、これまでやってきたことがどれだけ定着しているかを確認し、入試直前の追い込みに向けて、自分の「穴」を見つけることです。夏休み前では、まだ習っていない単元もあるため、慌てて夏から過去問に取り組み始める必要はないでしょう。

金澤氏：特色検査問題の対策は、学校ごとに問題が異なりますので、志望校が絞り込めてからのほうが効果的です。もちろん、各高校の特色問題を一通りやってみるという勉強方法もありますが、夏休みまでは、各高校共通の基礎を学ぶのが優先です。

　過去問への取組み以外では、入試前には必ず一度は面接練習も体験しておきたいですね。面接対策としては、湘南ゼミナールは面接シートの作成と演習で塾生をサポートしています。面接対策を行う際には、面接で何をアピールするかのアドバイスも必要です。本格的な模擬面接は、12月からスタートすれば良いでしょう。

◆偏差値より「行きたい」学校を選んで

--志望校はいつごろ決めるのが良いですか。

金澤氏：3年生の夏ごろの段階でも、志望校を絞れている受験生は多くないと思います。夏は内申書の内申点が確定していない時期なので、無理に決める必要はありません。具体的には、内申点が定まる11月以降での絞込みが現実的です。

　高校によっては、ITや理系など、特定分野に力を入れているところもあります。偏差値などの数字だけで判断するのではなく、高校で何をしたいのか、どんな勉強をしたいのか、どんな部活をしたいのかを考えて、自分が「行きたい」学校を受検するのが良いでしょう。3年生の夏休み前なら、行きたい学校にチャレンジするのもまだ十分間に合いますよ。

--ありがとうございました。

　湘南ゼミナールでは、7月26日から8月27日まで、志望校合格に向けた夏期講習を実施する。湘南ゼミナールで初めて受講する受講生の場合、授業料が無料になる夏のスペシャルキャンペーンも行っている。夏期講習中の受講スケジュールや夏期講習費、「夏ゼミ」に関する詳細は、湘南ゼミナールWebサイトで確認できる。

◆平成29年度　神奈川県公立高等学校入学者選抜スケジュール
願書受付：平成29年1月30日（月）～2月1日（水）
志願変更：平成29年2月6日（月）8日（水）まで※連携型中高一貫教育校連携募集は除く
学力検査：平成29年2月15日（水）
面接および特色検査：平成29年2月15日（水）～17日（金）※連携型中高一貫教育校連携募集は2月16日（木）
合格発表：平成29年2月28日（火）

中尾真二

アスキー（現KADOKAWA）、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。エレクトロニクス、コンピュータの専門知識を活かし、セキュリティ、オートモーティブ、教育関係と幅広いメディアで取材・執筆活動を展開。ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から使っている。

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