小学校5・6年生の外国語活動でICT機器などの機材を使用している割合は92.2%にのぼることが、日本生涯学習総合研究所が7月21日に発表した調査結果より明らかになった。先生が使用している機器は、「パソコン」がもっとも多かった。 小学校の外国語活動および英語活動等に関する現状調査は、全国の国公私立の小学校から抽出した3,000校を対象に、平成27年12月~平成28年1月に実施。カリキュラムの編成や指導方法、教材の選択、研修、小中連携などについてどのような取り組みを行っているのか、また、どのような不安要素や課題を抱えているのかをアンケート調査した。 5・6年生の外国語活動でICT機器およびそのほかの機材を使用している割合は92.2%にのぼる。先生が使用している機器は、「パソコン」が72.1%ともっとも多く、「CDプレーヤー」59.8%、「電子黒板」43.3%、「テレビ」42.3%が続いた。児童が使用している機器は、「電子黒板」12.6%、「パソコン」9.5%、「テレビ」8.0%の順に多い。ただし、無回答が66.7%と多かった。 将来使用してみたいICT機器について、先生が使用する機器は「タブレット端末」が63.9%ともっとも多く、「電子黒板」57.4%、「パソコン」31.0%が続いた。児童が使用する機器も「タブレット端末」が71.0%ともっとも多かった。 タブレット端末は、現在使用している機器では先生が14.0%、児童が5.8%だが、将来使用してみたい機器では先生が63.9%、児童が71.0%と、「将来使用してみたい」が「現在使用している」を大きく上回る。このことから、語学教育ツールとしてのタブレット端末への期待が大きいことがわかった。